(5)特別管理産業廃棄物の焼却炉の建設  建設反対運動により撤回させる

2016年暮れに爆発性、毒性、感染性(医療機関などから出される感染性病原体が含まれるゴミ)など人に被害を及ぼすゴミの焼却炉の建設が、ヨシ原から800mの地に建設されるという計画が明らかになりました
地元の人たちは、子ども達への影響、車による事故の増加、騒音、粉塵による健康被害などの理由で建設反対の運動を開始しました。地元の方から私の所に連絡があり話を聞きました。

そして2017年4月に、大阪楽所の中川英男さんと2人で高槻市にある建設計画を立てている都市クリエイト(株)の本社に出向いて「このヨシ原は、雅楽の篳篥のリードの材料のヨシの生育地で、世界の中でもこの地でしか蘆舌用のヨシは生えていない。雅楽にとってとても大切な地なので焼却炉の建設を中止してほしい」と雅楽の資料と篳篥の蘆舌を持って2時間余り話しをして理解を求めました。しかし、その場では「社長に伝えます」という返事しかいただけませんでした。

そこで「焼却炉の煙によりヨシ原のヨシが汚染される心配。ハザードマップによると焼却炉建設の地は5mの浸水地域で、大雨による洪水時には、感染性ウイルスなどの汚染物質により、あたり一帯はもちろんヨシ原も汚染される。病原菌などによるヨシの汚染は、口に含んで使用する蘆舌としては使用できなくなる」などの理由で、地元の方々の建設反対の署名活動に協力させていただくことにし、「雅楽だより」49号に挟みこみで記事を書き、署名を呼びかけさせていただきました。読者の多くの方々から多数の署名をいただきました。地元の方々の集めた署名は合計10万筆を超えました。

建設反対の運動が全国に広がる中、5月29日都市クリエイトは「焼却炉の建設は断念する」と発表し、焼却炉の建設は撤回されました。地元の方々から「雅楽の関係者に協力していただき、問題が全国に広がったのが撤回させる大きな力になったと思います」と協力への感謝をいただきました。私は「もし焼却炉が建設されていたら、大きな台風が来るたびに、ヨシ原が感染性病原体で汚染され、ヨシが使えなくなるかもしれないと心配する、その心配が無くなっただけでもありがたい」と地元の方々に感謝を述べました。 建設を撤回させることが出来たのは、一つは雅楽の関係者による署名活動が実を結んだものと思います。(「雅楽だより」50号2017年7月。52号2018年1月号)

4-4段 11-3段守る会 看板

 

高槻・五領の環境と子どもの未来を守る会の看板

>>6