『ヨシ原通信』No.34(2022年5月7日(土))

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『ヨシ原通信』No.34(2022年5月7日(土))
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局(担当 鈴木治夫)

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[1] 今日のヨシ原
[2] ヨシの不思議と神秘⓷
[3] 寄付のお願い
[4] 問合せ先

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[1] 今日のヨシ原

5月6日の上牧・鵜殿ヨシ原です。

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以前は、この地点からの男山と天王山を掲載していましたが、ヨシの背が3m余りに伸びて、もうここから山を望むことは出来ません。10日ほどで1m近く伸びていました。

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道路からみた男山と天王山

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つる草などを抜いたこの個所は、地面に日が差し込んでいます。

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ここもつる草などを抜いた箇所ですが、ヤブガラシがヨシに巻き付き始めています。
草抜きをしなかった箇所は、地面は見えず、ヨシにカナムグラ、ヤブガラシがいたるところで巻き付いています。

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「つる草抜き」など行わなかった箇所 ここもカナムグラが1m位になり、ヨシにからまり付いている。これが伸びるとヨシを押し倒し、枯らしていく。

image011草抜きをしていない所、ヨシにからまり付いたカナムグラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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[2] ヨシの不思議と神秘 ③

篳篥はシルクロードを通って日本に伝えられたようですが、日本の篳篥の蘆舌(リード)だけが、いわゆる葦(蘆 アシ=ヨシ)を使用しているのです。トルコの「メイ」、イランの「バラバーン」、中国の「管子」、韓国の「觱篥(ピリ)」など、篳篥と同じような楽器がありますが、リードの材料は、日本の篳篥のヨシとは異なっているのです。細かく書いていくと名称が同じでも異なるものを指しているので話がややこしくなりますので省略します。(詳しくは「雅楽だより」35号[2013年10月]~37号)

中国の管子もクラリネットやサックスのリードの材料をヨシとも呼びますが、これはダンチク(暖竹)で竹に近いものです。韓国の「觱篥(ピリ)」も、韓国ソウルに取材に行ったときに驚いたのです。取材の前は、日本と同じヨシを蘆舌の材料にしていると思っていたのですが、竹の一種「海蔵竹」が使われていました。

ということは、篳篥が日本に伝えられた時の蘆舌は、ダンチク(暖竹)か海蔵竹だったはずです。それがなぜ、いつ頃から、葦(アシ=ヨシ)を使用するようになったのか。この理由はまだ全く分かっていないのです。

ダンチクは、日本にも生育していたといわれていますので、ヨシを使用することにしたのは、単にダンチクや海蔵竹が手に入りにくかったという理由だけではなさそうです。

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篳篥の仲間たちのリード(写真提供 中村仁美)

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[3] 寄付のお願い

「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き

[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店

普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[4] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡ 090-1538-1693 携帯に変更になっています。
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com

発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫

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