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『ヨシ原通信』No.43(2022年5月23日(月))
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局(担当 鈴木治夫)
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[1] 今日(5月23日)のヨシ原
[2] ヨシとオギ
[3] 古墳の見学と稲作
[4] 6月の予定
[5] 帽子の忘れ物
[6] 寄付のお願い
[7] 問合せ先
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[1] 今日(5月23日)のヨシ原
今日は久しぶりに青空となりました。
「つる草」などを抜いている区域だけを見ていると「ヨシ原」の風景ですが、目を少し横にやると昨年よりカナムグラやブタクサ、セイタカアワダチソウなどが多く迫ってきている。
きっと夏から秋にはヨシもオギも押し倒されてしまう。
オオヨシキリやつばめなど、海を渡って長い距離を飛んできて、もしこのヨシ原が「やぶの原」になってしまったら、食べるものも、巣をつくる所も無くなってしまう。いろいろな植物や動物は、お互いに依存しあいながら生きている。人間が生きていけるのも、いろいろな植物や動物たちが生きていてくれるからですものね。自然から生まれた人間は、自然の中で生きていく。
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[2] ヨシとオギ
ヨシ原に来た時は、ヨシとオギとの見分けがつきませんでした。今はすぐにヨシとオギの見分けがつくようになりました。参考に写真を
右がオギ、葉の真ん中に白い筋があり、今頃は茎が茶色で産毛が生えたようになっています。
左がヨシ、葉は茎から交互に上に向かって生えています。
断面は、左のヨシは空洞です。右のオギは、中は何層にもなり、空洞ではありません。
また生育場所も一般的に言われているのは、水辺に近いところにヨシが生え、それより乾燥したところにオギが生え、さらに乾燥したところにススキが生えるのだそうです。
ただし、篳篥用のヨシは、「陸域のヨシ」とも言われ、水の中や水辺に生育するヨシ「水域のヨシ」とは異なり、水辺より離れ、少し高くなった(微高地)に生育することが分かっています。ですから「篳篥用ヨシの生育」と「ヨシ一般の生育」とは分けて考えなくてはいけないと言われています。
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[3] 古墳の見学と稲作
昨日(22日)は継体天皇陵と言われている「今城塚古墳(いましろづかこふん)」と高槻城のしろあと歴史館などを大阪大学の深尾葉子教授と4月10日「東儀秀樹ミニコンサート」の会場としてもいろいろとお世話になっている本澄寺のご住職と奥さんの3人に案内していただき見学してきました。
車で簡単に行けるところに「継体天皇陵 古墳」と多数の埴輪が出土していることに驚きました。いろいろと学ぶことの多い一日でした。
今日は「つる草抜き」の準備の段階からお世話になっている「京とおうみ自然文化クラブ」の赤對さんに声をかけていただき公開講座「米の日本史」に参加してきました。講座の内容の中で「古墳を作るのに作業員の食料のお米はどのくらい必要だったと思いますか」「埴輪を作るのに燃料の木材はどのくらい必要だったと思いますか」と。
確かに昨日は古墳を見たけれど、働く人は何人ぐらいで、その為のお米は、水田の水の確保は、埴輪の燃料の木材は、思いが至りませんでした。
楽器を演奏している楽座の埴輪は地震によって壊れてしまったのだそうです。残念ですね。
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[4] 今後の「つる草抜き」今後の予定
5月は、明日24日(火)、25日(水)、26日(木)です。
6月は、9日(木) 10日(金) 11日(土)です。
全て9時30分から4時です。
(受付場所は、ヨシ原の中です。堤防からは歩いて10分余りかかります)
5月・6月ともボランティアで参加頂ける方、ご連絡をお待ちしています。
(メール gagakudayori@yahoo.co.jp )
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[5] 帽子の忘れ物
保管してあります。参加されたときにお持ち帰りください。
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[6] 寄付のお願い
「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。
寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会
●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫
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[7] 問合せ先・連絡先
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡ 090-1538-1693 携帯に変更になっています。
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫