『ヨシ原通信』No.54(2022年6月28日(火))

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『ヨシ原通信』No.54(2022年6月28日(火)
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局(担当 鈴木治夫)
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[1] 五領小学校で「ヨシのお話」
[2] 上牧・鵜殿ヨシ原 :みどり百選: :生物多様性:など
[3] 寄付のお願い
[4] 問合せ先

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[1] 五領小学校で「ヨシのお話」

創立150周年になるヨシ原近くの五領小学校で6月13日(月)午後、 4年生を対象にヨシ、オギを持ち込み、現物を見てもらいながら、篳篥のリードのヨシを守る大切さのお話をしました。後半は篳篥、笙、龍笛も体験してもらいました。篳篥を最初に体験した生徒さんが、すぐに「ピー ピー」と音を出したので、それにつられてか、他の生徒さんも寄ってきて音を出していました。とても喜んでもらえました。

休憩を挟んで先生方へ「この間の経過やヨシを守ることの意義」について上牧実行組合の木村和男さんから体験に基づいたお話がされました。その後、私(雅楽協議会・鈴木治夫)から楽器の体験も。楽器の体験は、時間が過ぎても続きました。先生方も楽しそうに楽器を吹かれていたのが印象的でした。パワーポイントの操作は角南さんが行ってくれました。

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ヨシとオギを手に語る木村和男さん

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先生方にヨシ原について語る木村和男さん

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[2] 上牧・鵜殿ヨシ原 :みどり百選: :生物多様性: など

ヨシ原は、自然豊かなところです。私が初めて東京からこのヨシ原に入ったのは、17年も前2005年のことでした。

そのころもすでに「篳篥用ヨシは、悪くなってきている、減ってきている」と云われていましたが、下流の方でもヨシが一面に生えていましたしヨシ刈も行いました。鳥や花、絶滅危惧種も目にすることが出来ました。都会の近くにこのような自然が維持されていることに驚きました。

それが昨年の秋は、ヨシの原というよりもつる草(カナムグラ、ヤブガラシ)に押しつぶされた藪(やぶ)の原になっていて、何とかしなくてはと思い、寄付を募り「つる草抜き」を行ってきました。

このヨシ原、「鳥獣保護区」「大阪みどり百選」「関西自然に親しむ風景百選」「生物多様性ホットスポット」に選ばれて、みんなで自然を守っていきましょう、というヨシ原でもあるのですね。

なかでも「生物多様性ホットスポット」(2000年)には次のような事も書かれていました。

「・地生物多様性ホットスポット内に残された原生自然は、地球の陸地面積のわずか2.4パーセントを占めるに過ぎませんが、植物の50%、両生類の60%、爬虫類の40%、鳥類・哺乳類の30%が、生物多様性ホットスポットにしか生息していません。

一方で、産業革命以降、農地への変換や鉱山開発、道路整備、生物資源の乱獲などによって、自然生態系は急速に破壊されており、毎年約1400万ヘクタール(日本の国土の約半分の面積)の森林が失われています。このことは、生物多様性ホットスポットに住む人々だけでなく、多くの資源を輸入している日本のような国もその責任の一端を担っています。

生物多様性ホットスポットには、約19億6千万人が生活しており、その多くが地元の自然に大きく依存した生活を送っています。」と。

こんな動画がありました。下記 花と人間の命

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[3] 寄付のお願い

「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付振込先

●郵便局は

郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は

三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[4] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡ 090-1538-1693 携帯に変更になっています。
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫

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