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『ヨシ原通信』No.131 2023年1月8日(日)
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室(担当 鈴木治夫)
篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)
ⓒReiko Okano
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[1] ヨシ再生へ2年目
今年もよろしくお願い申し上げます。
[2] 篳篥の不思議と神秘-10
奈良時代から平安時代に
[3] 今年(2023年)「ヨシ原焼き」と「つる草抜き」 の取り組み
[4]『ヨシ原通信』バックナンバー
[5] 寄付のお願い
[6] 問合せ先
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[1] ヨシ再生へ2年目
今年もよろしくお願い申し上げます。
お正月も七草が過ぎました。いかがお過ごしでしたでしょうか。
今年は「篳篥用ヨシ再生」へ2年目の取り組みとなります。
一昨年(2021年)秋、篳篥用のヨシは全て全滅してしまいました。
原因はいろいろ考えられますが、直接的には「ヨシ原焼き」が2年続けて行われなかったことと、「つる草(カナムグラやヤブガラシ)」の繁茂により、ヨシが押し倒されたことによるものと思われます。
全滅してしまったヨシを、何とかして再生したい。もしこのままだとしたら雅楽は滅んでしまうという危機感の中で、昨年1年間多くの方々に助けられながら「つる草抜き」を行い、狭い範囲ではありますが、「篳篥用ヨシの再生」を実現することが出来ました。
「つる草抜き」によってヨシの再生を果たせました。2022年秋のヨシ原
「ヨシ再生」に取り組んでこられたのは、「つる草抜き」を実際に携わっていただいたボランティアの方々、アルバイトの方々を始め、その作業を進めるための条件を整えてくださった方々、またどの植物をどのタイミングで除草していったら良いのかなどのアドバイスをくださった方々などなど、考えますと本当にいろいろな方のご協力で「つる草抜き」の作業を進めることが出来たことを実感します。
また、これらを実行できたのは、多くの方々からの寄付が寄せられたからです。800万円という寄付を寄せていただきましたので「つる草抜き」を成功に導くことが出来ました。
寄付を寄せてくださいました皆さんに心よりお礼申し上げます。寄付が無ければ失敗していました。
「つる草抜き」の中から花を咲かせたキツネノカミソリ
今年は、「篳篥用ヨシの再生」の取り組みの2年目となります。「つる草」の種や根っこはヨシ原に眠っているそうです。何もしなければヨシは1昨年と同様に「つる草」に押し倒されて全滅させられてしまうでしょう。
2年目の今年は、昨年の経験を生かしていきたいと思っていますが、相手が自然ですので、安易な思い込みは何の役にも立たない場合が多いです。
ボランティアとアルバイト
「つる草抜き」は昨年同様ボランティアの方とアルバイトの方とを中心として進めていく予定です。またボランティアの方と会わせてアルバイトもお願いしますが、アルバイトの新規の応募は行いません。アルバイトの方々は、昨年夏(6月~9月)に参加くださった方々を中心に進めていく予定です。どうぞご了承ください。
今年のやり方など、状況により変更が出るかと思いますが、どうか2年目の今年も多くの皆さまのご協力をよろしくお願い申し上げます。
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[2] 篳篥の不思議と神秘-10
奈良時代から平安時代に
前回(№118 2022.11.18)は、奈良時代 東大寺大仏開眼供養での雅楽・舞楽の演奏の様子を紹介しました。
奈良時代は、朝鮮半島や大陸の唐などからの音楽をほぼそのまま吸収していく時代でした。音楽も楽器も輸入されましたし、指導者も唐や朝鮮半島から招いて教わっていました。
しかし、奈良の平城京から京都の平安京に移してから、少しずつですが日本の独自の文化が芽生えていきます。
そのあたりを簡略に分かり易く芝祐靖先生が書いていますので引用します。
(芝祐靖著『大崎八幡宮と雅楽』 発行 国宝大崎八幡宮 仙台・江戸学叢書)
「唐への憧れ
8世紀から国風歌舞と渡来楽舞は雅楽寮(うたつかさ)で管理されましたが、9世紀になると楽人たちは、やはり本場、長安太楽署(ちょうあんだいがくしょ)の大合奏を聞き、指導を受けることを願っていました。これは楽人ばかりでなく、堂上公卿のなかには中国に渡って音楽を修めたものも出てきました。(唐に渡り音楽を修めた人たちの8名の氏名)などいずれも優れた音楽家たちです。長い船旅や気候風土の違いに苦しみながら、数年唐で音楽学や作曲、琵琶、横笛、舞などを習得して帰国しましたが、皆の心の中には「唐の音楽は我々の目指すものと違う。日本の四季の移り変わり、そして日本人の心に宿る詩情を音楽として表現しよう」という考えが生まれ、その後、大勢の音楽家の支持を得て、外来舞楽の和風化が動き始めました」
(芝祐靖著『大崎八幡宮と雅楽』26頁)
平安時代になって雅楽は徐々に徐々に時間をかけながら、自分たちの手で変えていくことになります。
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[3] 今年(2023年)「ヨシ原焼き」と「つる草抜き」 の取り組み
★「ヨシ原焼き」 2月19日(日) 午前9時点火 (予備日 2月26日(日) 3月12日(日)
★「つる草抜き」
「つる草抜き」予定
※3月25日(土) 午前9時より「つる草抜き」午後1時 ヨシ笛演奏(ヨシ原にて)
26日(日) 午前9時より「つる草抜き」
午後2時半「東儀秀樹ミニコンサート」(雨天決行)本澄寺 無料
27日(月) 午前9時~午後4時 「つる草抜き」(以下同じ)
28日(火) 29日(水) 30日(木) 31日(金) 4月1日(土)
※4月16日(日) ~ 4月22日(土) 午前9時~午後4時
※5月7日(日) ~ 5月13日(土) 午前9時~午後4時
軍手などお持ちください。
雨の場合は「つる草抜き」はお休みとなります。
☆「ヨシ原通信」また雅楽協議会ホームページにてお知らせします。
詳細はまたご連絡させていただきます。
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[4]『ヨシ原通信』バックナンバー
『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139
11月18日(金)の「まとめの会」に配布しました資料などは下記のアドレスから見ることが出来ます。
赤對一雄氏、綾史郎氏の原稿や「中間報告」の資料も読めます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX
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[5] 寄付のお願い
「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。
寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会
●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫
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[6] 問合せ先・連絡先
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫
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