『ヨシ原通信』No.132 2023年1月9日(月)

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『ヨシ原通信』No.132 2023年1月9日(月)
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室(担当 鈴木治夫)

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)
ⓒReiko Okano
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[1] ヨシ再生へ2年目
寄付目標額 600万円
[2] 篳篥の不思議と神秘-11
今の雅楽はもともと京都から始まった。
[3] 今年(2023年)「ヨシ原焼き」と「つる草抜き」 の取り組み
[4]『ヨシ原通信』バックナンバー
[5] 寄付のお願い
[6] 問合せ先

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[1] ヨシ再生へ2年目

寄付目標額 600万円
昨年同様の面積の「つる草抜き」を行うとしますと約600万円が必要となります。(昨年必要とした金額より)

昨日も書きましたが、「つる草抜き」を実際に行うのはボランティアとアルバイトの方々です。夏の暑い時はボランティアの方だけではとても「つる草抜き」を進めていくことは出来ません。しかし、夏に「つる草抜き」をしないと元の木阿弥、一面がヤブの原となってしまいます。ですからどうしてもアルバイトの方々のご協力が必要となります。

すぐにこの600万円が集まれば良いのですが、そうは簡単に集まりそうもありません。

もし200万円しか集まらなかったら

昨年の寄付のお寄せいただいている状況を見ますと、昨年は1月10日の時点で250万円を超えておりました。それに比べますと今年は19万円しか集まっておりません。

どのくらいの金額の寄付を寄せていただけるのかの予測は難しいです。もし予測が間違いますと、夏の期間は「つる草抜き」が出来ない場合が予想されます。繰り返しますが、夏に「つる草抜き」が出来ませんと、つる草がヨシを押し倒して一昨年同様すべてがヤブの原に戻ってしまいます。

夏以前の作業は全てが無駄な作業となってしまいます。
もし寄付が予定通り集まらない可能性がある場合は、あらかじめ寄付の金額に応じて「つる草抜き」の面積を狭くしておく必要がありそうです。
確実に「ヨシ原の再生」できる面積(夏の期間に「つる草抜き」できる面積)を計算して、作業を進めていくしかありません。
そのようにしなくて良いように早急に寄付を寄せていただけますようよろしくお願いいたします。

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夏の暑さの中での「つる草抜き」、夏のつる草抜きを怠るとヨシは倒されてしまう。

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[2] 篳篥の不思議と神秘-11

今の雅楽はもともと京都から始まった。

奈良時代に唐や高句麗、百済などから伝えられた音楽や舞は、都を京都に移してから、少しずつ変わっていきました。

その大きな理由は昨日書きました「長い船旅や気候風土の違いに苦しみながら、数年唐で音楽学や作曲、琵琶、横笛、舞などを習得して帰国しましたが、皆の心の中には「唐の音楽は我々の目指すものと違う。日本の四季の移り変わり、そして日本人の心に宿る詩情を音楽として表現しよう」という考えが生まれ、その後、大勢の音楽家の支持を得て、外来舞楽の和風化が動き始めました」(芝祐靖著『大崎八幡宮と雅楽』26頁)

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(芝祐靖 1935年-2017年 享年83 2017年文化勲章受章 元芸術院会員
元宮内庁楽部楽師 笛 琵琶 作曲)

芝祐靖先生はYouTubeでも語っています。

「今、雅楽としてやっている音楽は、もともと京都からはじまった。

奈良とかお世話になったのですが、それは奈良時代に中国からいただいた音楽で、それが京都に移って、京都の楽人に優れた音楽家がいまして、今まで中国からいただいたものをずっと踏襲してきたが、これはどうも日本人の血に合わないな、という人達が出てきた。

玄宗皇帝の音楽はそのまま残し、日本の味付けをしようと、京都の博雅(源博雅)あたりの方々は優れた音楽家でそこで中国からいただいた音楽の中に日本の旋律を入れ込んだ。 それ篳篥なのね。篳篥という楽器は自由に自分の気持ちを入れられる。篳篥で日本の音楽をやりながら、向うから頂戴した中国の音楽をそのままかぶせて、それが1000年ぐらい現代も同じに続いている。もし、それが無かったら雅楽というのは続いていない。」と。

話されています。

下記 ユーチューブ『雅楽ドットTV』の6分過ぎからです。ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=sIAg-Oc_DAE

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[3] 今年(2023年)「ヨシ原焼き」と「つる草抜き」 の取り組み

★「ヨシ原焼き」 2月19日(日) 午前9時点火
(予備日 2月26日(日) 3月12日(日)

★「つる草抜き」

「つる草抜き」予定
3月25日(土) 午前9時より
「つる草抜き」午後1時 ヨシ笛演奏(ヨシ原にて)
26日(日)
午前9時より「つる草抜き」
午後2時半「東儀秀樹ミニコンサート」(雨天決行)本澄寺 無料

27日(月) 午前9時~午後4時 「つる草抜き」(以下同じ)
28日(火) 29日(水) 30日(木) 31日(金) 4月1日(土)

※4月16日(日) ~ 4月22日(土) 午前9時~午後4時
※5月7日(日) ~ 5月13日(土)  午前9時~午後4時

軍手などお持ちください。
雨の場合は「つる草抜き」はお休みとなります。

☆「ヨシ原通信」また雅楽協議会ホームページにてお知らせします。
詳細はまたご連絡させていただきます。

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[4]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
1号~130号
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684

131号~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

11月18日(金)の「まとめの会」に配布しました資料などは下記のアドレスから見ることが出来ます。
赤對一雄氏、綾史郎氏の原稿や「中間報告」の資料も読めます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

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[5] 寄付のお願い

「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[6] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com

発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫

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