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『ヨシ原通信』No.368 2026年1月27日(火)
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[1] 篳篥用ヨシ「昨年より質が悪い」
木村和男さんコメント
[2] ヨシ原焼き 2月15日(日)9時 予備日2月22日/3月8日
[3] ヨシ刈 2月6日(金)
[4]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[5]『ヨシ原通信』バックナンバー
[6] 問合せ先
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[1] 篳篥用ヨシ「昨年より質が悪い」
木村和男さん(上牧実行組合)のコメント
今年(2026年)1月に刈り取り始めた篳篥用ヨシの具合について、刈り取られている木村さんご本人に直接お聞きしたところ「ヨシの状況ですが昨年より悪いです。猛暑の影響ですか分かりませんがヨシの質が若干悪い感じです。草刈りがあまり出来てませんので、カナムグラがヨシを倒してる所が何箇所もあります。」とのことです。
「ヨシは昨年より悪い」とのことです。木村さんが刈り取られている区域は、2022年より「つる草抜き」を継続している区域です。「昨年よりヨシの質が悪い」ことの理由については早計には言えないと思いますが、「猛暑の影響」「つる草抜きが不十分」などがあげられるのかもしれません。心配ですね。
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[2] ヨシ原焼き
2026年2月15日(日) 点火9時 雨の場合は下記に順延
(予備日 2月22日(日) 3月8日(日))
今年も「ヨシ原焼き」の季節になりました。
ヨシ原を守り、雅楽を伝承していくうえでもとても大切な「ヨシ原焼き」です。
ヨシ原焼きの実施要項には「雅楽を支える雅楽器篳篥(ひちりき)の蘆舌(ろぜつ)の原料生産地であるヨシ原を保全することで、淀川の自然・文化・伝統を守り、害草・害虫を駆除し、不慮の火災の防止等を目的にヨシ原焼きを実施する」(全文)と記しています。要項にも記されているように篳篥のリード用のヨシの保全は、ヨシ原の自然を守っていくことにもつながっていきます。
その他「自然・文化・伝統を守り」「害草・害虫の駆除」「不慮の火災の防止」を目的に行われます。
ヨシ原焼きの始まりは、「焼き畑」のイメージもあり遠い昔より行われていたように思われがちですが、始めたのは73年前の1953年からでした。それ以前、ヨシは全て有用に使用され、燃やすヨシは残りません。高度成長の時代になり、燃料はプロパンに変わるなどヨシの利用が激減し、ヨシ原にヨシが残るようになり、雑草も増えヨシ原焼きが始められました。
始めた頃のヨシ原焼きは、ヨシを立てたまま燃やしたので、炎も高く上がり、煙も多く流れました。

(70年前はヨシを立たせたまま燃やし、炎も高く舞い上る。写真上 1980年のヨシ原焼き(写真・高槻市立図書館)
2002年からヨシを細かくしてから燃やすようになり、炎も煙も少なくなりました。)
高度成長を迎え人口や家屋が増え続けると「洗濯物が汚れる」など煙の苦情が増え、2002年からは降灰や煙も少なくするということで、ヨシを刈り倒し細かにしてから燃やすようになりました。
ヨシを刈り倒してから焼きようになった25年余り前からは、炎は上がらずくすぶる程度にしか燃えない所も増えました。それでも風向きにより広い範囲に灰が舞い落ちます。高槻市は「降灰のため洗濯物にご注意ください」と広報車や回覧で呼びかけています。

写真上 炎が燃え上がらないようにヨシを細かくして燃やす。

ヨシ原焼き 2022年2月13日
写真上 昨年(2025年2月23日)のヨシ原焼きは燃え上がる箇所は少なかった。
風向きにも注意しながらヨシ原焼きが行われます。

(ヨシが良く育ちますようにと願いを込めて堤防の上では、ヨシ笛(鵜殿ヨシ笛サークルカワセミの皆さん)の演奏も行われました。2024年2月18日、2025年2月23日のヨシ原焼き。)
ヨシ原焼きの行われる上牧・鵜殿のヨシ原は絶滅危惧種、準絶滅危惧種の植物や動物が暮らしているところで「大阪みどりの百選」「関西自然に親しむ風景百選」「生物多様性ホットスポット」にも選ばれている「鳥獣保護区」でもあります。
1年に1回、2時間程度の「ヨシ原焼き」によってヨシ原が守られていきます。このヨシ原を守っていくためにもヨシ原焼きにご理解いただけますようお願いいたします。
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[3] ヨシ刈 2月6日(金)
篳篥用のヨシを刈り取られた後、2月6日(金)、ヨシを繊維などにも有効に活用できるようにと、ヨシ刈の準備が進んでいます。
ヨシ刈 2025年2月6日(金)
集合 午前9時~12時 淀川河川事務所旧山崎出張所横 (上牧駅より徒歩20分)
持物 手袋など
主催 一般社団法人ヨシオープンイノベーション協議会
詳細は下記ホームページより

https://www.yoshi-open-innovation.org/yoshigari/
2025年2月7日のヨシ刈りの様子。このヨシ刈は2024年2月から始まりました。
高槻市のホームページ「鵜殿のヨシ原保全の取組」には、「篳篥の蘆舌のヨシ」と同時に「ヨシの繊維を活用した新しい産業化」についても掲載されています。
鵜殿のヨシ原保全の取組 – 高槻市ホームページ
☆高槻市発行の『広報たかつき』(令和8年1月号12p~16p)に雅楽の特集が組まれています。
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[4] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ
~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行
篳篥用ヨシが全滅した2021年秋、なんとかヨシを再生できないかと模索した経過や、問題点など、また つる草抜きの意義や活動などを記録した冊子を発行しました。写真も多く掲載しました。
鈴木治夫 著 発行:2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁
定価 1,100円(税込)
問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281
上記アドレスより申し込めます。
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[5]『ヨシ原通信』バックナンバー
『ヨシ原通信』バックナンバー
№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684
№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139
№270~最新号 (2024年1月11日)~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875
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[6] 問合せ先・連絡先
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡090-1538-1693(鈴木)
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫
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篳篥を吹く源博雅
岡野玲子さんの御好意により使用させていただいています
(岡野玲子著『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano
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