『ヨシ原通信』No.10(2022年3月23日(水))

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『ヨシ原通信』No.10(2022年3月23日(水))
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局(担当 鈴木治夫)
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[1] ヨシが芽を出しました
[2] 昔の人にとつて「葦牙(あしかび)」は神だった。
[3] ヨシの展示 4月12日まで延長 高槻市中央図書館
[4] 問合せ先
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[1] ヨシが芽を出しましたよと連絡いただきました。

「下の写真のようにヨシの芽生え(葦牙=あしかび)が始まっています。概ね早いもので5cm程度で、大多数は芽が出た程度です。20日後の4月10日の初日になると30cm程度になってはっきり分かるようになります」と。
赤對さんより3月20日(日)の上牧・鵜殿ヨシ原の写真を送ってくれました。ありがとうございます。

1

もうヨシの芽が生えてきているのですね。

2大地から力強く伸びる 命のエネルギーを感じさせる「葦牙(あしかび)」(ヨシの芽)ですね。

 

 

 

 

 
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[2] 昔の3人にとつて「葦牙(あしかび)」は神だった。

ヨシ原に関わりだしてから「葦牙」という言葉を私は知りました。その頃はあまり深く考えませんでした。再び「葦牙」に出会って、自分なりに調べてみました。すると驚くことがいっぱいあります。
『古事記』の1ページ目、神の名前と一緒に出てくるのが「葦牙」でした。「葦牙の如く萌えあがる物によりて成れる神の名は、ウマシアシカビヒコヂの神」という。解説書によると葦牙が神になったとあります。昔の人にとってヨシは神と称える何かをきっと見抜いていたのです。私たちの忘れてしまった何かを。

 

『古事記』古事記 : 国宝真福寺本. 上 – 国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp)
(コマ番号6)

45『日本書紀』にも「天地の中に、ある物が生じた。形は葦の芽のようだったが、間もなくそれが神となった」(講談社学術文庫 p15)と記しています。昔の人にとってヨシは、とても神聖で、霊力もあり、特別な生命のエネルギーも持つ、神と呼んでもおかしくない、特別な植物だったのではないかと思えるのです。昔の人にとってヨシは神でもあった。植物も神になった。ヨシの生命力は憧れだった?水をきれいにできるのは霊力としか思えない?ヨシを通して見えてくるもの、昔の人はヨシにどんな想いを込めていたのだろうか?

『日本書紀』日本書紀. 巻第1 – 国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp)
コマ番号 2、4
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[3]ヨシの展示 4月12日まで延長 高槻市立中央図書館

高槻市中央図書館で開催中の「ヨシの展示」は4月12日まで延長されたと連絡を受けました。
まだご覧になっていない方はこの機会にどうぞ。 ヨシは、紙にも糸にもなるのですね。

6

「ヨシで作った扇子」展示より

7

「ヨシから糸になるまで」展示より

高槻市役所2,3階の中央図書館へどうぞ
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[4]問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898(4月7日まで、4月10日からは携帯電話となります)
雅楽協議会 http://gagakukyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫
(この『ヨシ原通信』の不要の方は、ご連絡ください
『ヨシ原通信』を送ってほしい方はメールアドレスをご連絡ください。)

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