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『ヨシ原通信』No.85(2022年8月19日(金))
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局(担当 鈴木治夫)
篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)
ⓒReiko Okano
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[1]次回の「つる草抜き」予定
[2]『中間報告』作成しました。
[3]『ヨシ原通信』バックナンバー
[4]寄付のお願い
[5]問合せ先
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[1] 次回の「つる草抜き」予定
8月前半の「つる草抜き」を終えてから2週間程度経過するとまた「つる草」(主にヤブガラシやヒルガオ)などが伸びてきます。暑い時ですのであっという間に伸びていきます。7月の経験から早め早めの「つる草抜き」が、作業としてもやりやすいし、ヨシを痛めることが無いので次回のつる草抜きは下記の日程で行う事としました。
8月25日(木)~8月30日(火)の6日間
25日(木)、26日(金)、27日(土)、28日(日)、29日(月)、30日(火)
雨の場合や作業の進み具合で変更の場合があります)
・時間 朝8時より11時まで。
・集合場所 28-Aの前(木陰のできるところ。以前の受付より200mほど先)
場所の分からない方は、ご連絡ください。
・トイレはヨシ原の中にはありません。(事前に用を済ませてください)
・水は多めにお持ちください。(水を飲んでも汗となり蒸発していきます)
・長袖シャツなどで軍手、帽子もお忘れなく。鎌は貸し出し用があります。
・暑い中での作業となりますので、熱中症に十分注意しながら行いましょう。
みなさまのご協力をお願いいたします。
ご参加いただける方はこのメールに返信、又はgagakudayori@yahoo.co.jpへ連絡ください。
お待ちしています。
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[2] 『中間報告』作成しました。
今年の2月13日に「ヨシ原焼き」が行われ、4月10日より「つる草抜き」を進めてきました。この間の経過や問題点などをまとめた中間報告『上牧・鵜殿ヨシ原の篳篥用ヨシの再生に向けた取り組み 中間報告』を作成しました。
中間報告ですので 不十分な点がありますが、今年の取り組みのまとめを作成するための準備資料となりますのでまとめました。どなたでも雅楽協議会のホームページから読めるように準備していますが、時間がかかるかもしれませんので読みたい方は、「中間報告が読みたい」とこのメールに返信いただければ添付で送られていただきます。(A4で20頁です)
以下 これまでを振り返る意味も込めて『中間報告』の要旨などを連載します。
「つる草抜き」を始めたのは昨年(2021年)9月「篳篥用のヨシが全滅」の知らせを受けたことから始まります。
昨年(2021年)9月5日のヨシ原。ヨシはつる草の下に押し倒されてしまいました。
「ヨシが全滅です」と上牧実行組合の木村和男さんから連絡を頂きました。
篳篥のリードにするヨシが採れないとなると、「他のヨシで代用するか?」となりますが、20数年前から「代替のヨシを」といろいろな人がいろいろな場所で探しましたが、数本ならば採取可能でも、篳篥奏者全員分となると「他のヨシで代替はできない」ことが分かっていました。
篳篥のリードが無くなることは、篳篥の音色が変わってしまいます。それは1000年以上続いてきた雅楽そのものの音色が変わることを意味し、雅楽が途絶えるのと同義語です。雅楽は世界最古のオーケストラとも言われ、管楽器、絃楽器、打楽器と揃って1000年以上も演奏され続けているのは、世界の中でも日本の雅楽だけなのです。
世界に誇る日本の芸術であり文化である雅楽。ユネスコの世界遺産でもある雅楽。雅楽は今、世界中の人から関心を寄せられています。
もし、私たちの世代でこの雅楽を途絶えさせたら1000年の芸術と文化を捨て去ることに等しい。人間にとって芸術と文化は飾りものではなありません。人間にとって芸術と文化は空気や水と同じ生きていくうえで必要なものなのです。
だからこそヨシ再生への「つる草抜き」は、芸術そのもの、文化そのものに通ずる意味を有しているように思います。
「つる草抜き」からいろいろな出会いがありました。人と人との出会いから、人と植物の出会い、人と動物との出会い、人と植物と動物との出会いから、人と自然との出会いがありました。(『ヨシ原通信』を読み返してみると、植物はもちろんいろいろな動物に出会いました。「つる草抜き」をしたから出会えたキツネノカミソリや神様とんぼなどなど)
きっと雅楽の誕生もこのような人と人、人と自然、人と宇宙との神秘的な出会いの積み重ねから誕生したのではないかと思えます。
1000年伝えられた雅楽をこれから1000年も伝えていきたいと願って「つる草抜き」をしています。
これからも多くの皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
「つる草抜き」は4月10日から始めました。東儀秀樹さんはミニコンサートをボランティアで開催され600名の方々が参加くださいました。来年も是非にとの声を多くの方からいただいています。
この頃、ヨシはまだ10㎝~20㎝。ヨシは葦牙(あしかび)と呼ばれます。
『古事記』には「葦牙は神様になった」と書かれています。(『ヨシ原通信』№32 22.5.1)
(バックナンバーは http://gagaku-kyougikai.com/?p=684 ←ここをクリック)
3月29日のヨシ原。 葦牙(ヨシ)と、後ろの透き通る黄色の花を咲かせているのは準絶滅危惧種のノウルシです。
ヨシ原の珍しい植物や動物と、「つる草抜き」によって現れる植物や動物などと、出会えるとは夢にも思っていませんでした。
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[3] 『ヨシ原通信』バックナンバー
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684
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[4] 寄付のお願い
「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。
寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会
●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫
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[5] 問合せ先・連絡先
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡ 090-1538-1693 携帯に変更になっています。
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫
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