『ヨシ原通信』No.133 2023年1月15日(日)

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『ヨシ原通信』No.133 2023年1月15日(日)
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室(担当 鈴木治夫)

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)
ⓒReiko Okano
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[1] ヨシ再生へ 演奏会で! 知り合いへ!
目標600万円 今35万6千円
[2] 篳篥の不思議と神秘-12
笛の改造
[3]『ヨシ原通信』バックナンバー
[4] 寄付のお願い
[5] 問合せ先

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[1] ヨシ再生

目標600万円 今 35万6千円

寄付が集まらないと「ヨシ再生」への取り組みが進んでいきません。昨年の実績ですと2022年1月15日には326万円(160人)が集まっています。ところが今年は35万6千円 (47人) です。
ここを乗り越えるためにはさらに多くの方に呼び掛けていくことかと思います。

しかし、私一人では限界があります。ですので演奏会などを開催する方は、来場者の方々に訴えていただきたい。その方法は、プログラムに書いていただいたり、チラシを挟みこんだり、舞台の上から話したり、方法はいろいろあろうかと思います。何しろ「篳篥の蘆舌が全滅している。このまま進むと近いうちに雅楽は滅亡するだろう」ということです。

蘆舌のヨシが全滅しています。蘆舌が変われば音色が変わります。雅楽の音色が変わることは、雅楽の死を意味します。
是非、それぞれの組織で工夫して訴えていただけますようお願い申し上げます。
もし、予定通り寄付が集まらない場合には、面積を小さくして作業を進めていくことになりましょう。(この面積は寄付の額により変更になります)

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[2] 篳篥の不思議と神秘-12

笛の改造
笛に鉛を入れ、指穴、歌口を大きくする理由。

正倉院の笛と比べると龍笛、高麗笛、神楽笛には、頭の部分に鉛が入っていますし、指穴や歌口もおおきくしてあります。樺や籐が巻いてあり、異なる所がたくさんあります。何故このように変化させ改造して行ったのか。その理由を結論から先に言えば「芯のある音量の大きな笛の音」を出す為に行った改造と言ってよいでしょう。

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正倉院の笛 『正倉院の楽器』より(長さ約38㎝)

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現在の神楽笛、龍笛、高麗笛。頭の部分に鉛が入っている。指孔も歌口も大きい。

以前、龍笛などに鉛が入っている理由について「笛を構えた時、バランスを取る為」と言われていましたが、最近はそのような事を言う人はいなくなりました。

「雅楽だより」(38号2014年7月号)に笹本武志氏「竜笛に鉛を入れる理由」では次のように書いています。

「指穴の大きさと音量は比例します。指穴が大きくなれば音量もあがります。また、音量を上げるためには、息を力強く吹き込む必要がありますが、その息を受け止めるためには、歌口も大きくしなければなりません。(中略)

それならば、篠笛の歌口と指孔を大きくすれば、龍笛と同じような音量が出せそうですが、実際にはそうはなりません。篠笛のような軽い楽器に力強く息を吹き込むと、楽器がそっぽを向いてしまします。具体的に言うと大きな音を出す際には、強い息を受け止める重さが楽器に必要なのです。

これこそが、龍笛に鉛を入れている元来の目的です。樺や籐を巻いて漆で固めるのも、重さを確保するためで、「割れ防止」ではありません。なぜなら割れるときは樺や漆まで一緒に割れます。」

「鉛のない龍笛は「芯の抜けた、柔らかい音でした。こういう音色は遠鳴りはしますが、舞台の上で大音量に聞こえてくる篳篥と対峙するにはどうにも心もとないでしょう。」と。

このように笛は、正倉院の笛に比べと大きく変わりました。

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[3] 今年(2023年)「ヨシ原焼き」と「つる草抜き」 の取り組み

★「ヨシ原焼き」

2月19日(日) 午前9時点火
(予備日 2月26日(日) 3月12日(日)

★「つる草抜き」

「つる草抜き」予定
※3月25日(土) 午前9時より「つる草抜き」
午後1時 ヨシ笛演奏(ヨシ原にて)

26日(日) 午前9時より「つる草抜き」
午後2時半「東儀秀樹ミニコンサート」(雨天決行)本澄寺 無料

27日(月) 午前9時~午後4時 「つる草抜き」
(以下同じ)
28日(火) 29日(水) 30日(木) 31日(金) 4月1日(土)

※4月16日(日) ~ 4月22日(土) 午前9時~午後4時
※5月7日(日) ~ 5月13日(土)  午前9時~午後4時

軍手などお持ちください。
雨の場合は「つる草抜き」はお休みとなります。

☆「ヨシ原通信」また雅楽協議会ホームページにてお知らせします。
詳細はまたご連絡させていただきます。

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[4]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
1号~130号
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684

131号~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

11月18日(金)の「まとめの会」に配布しました資料などは下記のアドレスから見ることが出来ます。
赤對一雄氏、綾史郎氏の原稿や「中間報告」の資料も読めます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

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[5] 寄付のお願い

「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[5]問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫

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