『ヨシ原通信』No.145 2023年3月4日(土)

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『ヨシ原通信』No.145 2023年3月4日(土)
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室(担当 鈴木治夫)

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)
ⓒReiko Okano
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[1]「鵜殿」の名前の由来 『古事記』からは疑問
[2]「つる草抜き」準備の集まり
3月13日(月) 午後1時30分 上牧公民館
[3]「ヨシ原焼き」3月12日(日)午前9時~(予定)
[4]「東儀秀樹ミニコンサート」堤防下(NEXCO作業場)に駐車できます。
但し 申込要 申込順
[5]  寄付のお願い
[6]『ヨシ原通信』バックナンバー
[7]  問合せ先

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[1]「鵜殿」の名前の由来 『古事記』から?

「鵜殿」の名前の由来について『古事記』に「鵜河」とあり、そこから「鵜殿」という名前に変わっていったのではないかとの説が一般的なようですが、その説に疑問を投げかける説もあるのですね。

『古事記』は「鵜殿」の名前とは関係ありませんが、葦の芽(ヨシの新芽)を「葦牙(あしかび)」と呼び、そのヨシの新芽(葦牙)が神になったと記されています。ヨシは神に成ったのでした。(『古事記』岩波文庫P18) ヨシの新芽が神様になったとは知ったのは「つる草抜き」をするようになってからです。

『日本書紀』にも「そんな(天地開闢の)とき天地の中に、ある物が生じた。形は葦の芽のようだったが、間もなくそれが神となった」(『日本書紀(上)全現代語訳』P15)とあります。ヨシは昔の人にとってとても大切なものだったことが推測されます。

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(『日本書紀』神代上)

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(葦牙(葦の新芽) 撮影2022年3月29日)

今回は葦牙の話ではなく、『古事記』の中の崇神(すじん)天皇の段に「逃ぐる軍を遮りて斬れば、鵜の如く浮きき。故、その河を號(なづ)けて鵜河(うかわ)と謂(い)ふなり」(岩波文庫P104頁)とあります。 この「鵜河」が「鵜殿」の名前の由来ではないかと『大阪府全志 巻之三』(P689井上正雄著 大正11(1922)年発行)の「大字鵜殿」の項に「村名の鵜殿は一に宇土野又は鵜戸野に作れり。鵜殿は鵜川に因める稱ならんといふ。鵜河は古事記崇神天皇の段に「遮其逃軍鵜浮於河、故號其河謂鵜河也」と見ゆる鵜河にして、」という。「鵜殿は鵜川に因める稱ならん」ですので「鵜川」から「鵜殿」に変わっていったと記してあります。

この井上正雄の説に対して疑問を呈する説を出しているのが高槻市文書課資料係の説です。

「広報たかつき」(平成8年(1996年)7月25日号p4)の連載記事には「いにしえ物語拾遺(その12)鵜川から鵜殿は疑問」とあります。

そこには疑問の理由として「この鵜川伝承を鵜殿の地名由来とすることに疑問を持つのは「鵜川」から「鵜殿」への飛躍もさることながら、古事記が続けて「また、その兵士を斬りはふ(屠)った。そこでその地ヲムハフリソノ(祝園=ほうぞの、京都府相楽郡)という」とあることにもよるのです。つまり、この古事記の一連の記載は「山城の國」の中の記事に限られていて、淀川を越えた摂津国の話には結びつきにくいと思われるからです。このためか、古事記の注釈本(例えば岩波版『日本古典文学大系』)でも鵜川を比定地不明としています」と記しています。

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(「広報たかつき」(平成8年(1996年)7月25日号p4)連載記事「いにしえ物語拾遺 その12」)

そして次の「その13」(広報たかつき 平成8(1996)年8月10日p3)で、「もう一つ「鵜殿」地名の有力な仮説があります。」と続けています。関連個所のみ引用してみますと「それは「安満(あま)」の地名の説明と表裏をなすもので、『高槻市史』第一巻(本編Ⅰ)の「Ⅲ 古代の高槻、第三章 中世社会への道」に、注記されています」と書き進めていきます。そして「安満にも鵜匠の集団がいて、皇室と何らかの関係を保っていたことが十分推測されるのです。「鵜殿」は、その鵜匠たちの季節的な住まいか、鵜の飼育場を含んだ一帯のことではなかったでしょうか。」と記しています。

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(「広報たかつき」(平成8(1996年)8月10日号p3)連載記事「いにしえ物語拾遺 その13」

この「いにしえ物語拾遺」は「上牧」の地名についても「上ノ牧」「中ノ牧」「下ノ牧」の伝承(『大阪府全志』)は、検討の余地がありますとして、疑問点を書き出しています。(「広報たかつき」(平成8年(1996年)4月10日、25日、5月25日付 連載記事「いにしえ物語拾遺 その6~9」)

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[2]「つる草抜き」の準備の集まり

3月13日(月) 午後1時30分 上牧公民館にて
(国道171号線 上牧1丁目交差点を淀川方向左側)

ヨシ再生への2年目の取り組みが始まります。今年は「ヨシ原焼き」が順延しています。心配ですね。昨年の経験を踏まえて今年の「つる草抜き」の準備をしていきます。
多くの皆様のお知恵を寄せていただけますとありがたいです。お待ちしています。

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[3]「ヨシ原焼き」3月12日(日)午前9時~(予定)

2月19日、2月26日と中止となり残念ですが、なんとか3月12日(日)が雨にならないことを祈るばかりです。「つる草抜き」のチラシを配布する予定です。ご協力いただける方よろしくお願いいたします。

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[4]「東儀秀樹ミニコンサート」(3月26日)堤防下(NEXCO作業場)に駐車できます。

車の方は申込要 申込順
3月26日(東儀秀樹ミニコンサートの日のみ)、堤防下(NEXCO作業場)に駐車出来ます。
但し駐車台数に制限がありますので、駐車希望のメールを送っていただき、先着順とします。
駐車の時間は朝8時半より夕方(東儀秀樹ミニコンサートを聴いての帰りまで)です。
メール申込先(gagakudayori@yahoo.c.jp)。名前、車種、車のナンバーを連絡ください。駐車の可否の連絡をさせていただきます。
(自転車はヨシ原の中の管理道路に停められます。申し込みは不要です)

★「つる草抜き」予定
3月25日(土) 午前9時より「つる草抜き」午後1時 ヨシ笛演奏(ヨシ原にて)
26日(日) 午前9時より「つる草抜き」
午後2時半「東儀秀樹ミニコンサート」(雨天決行)本澄寺 無料

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27日(月) 午前9時~午後4時 「つる草抜き」(以下同じ)
28日(火) 29日(水) 30日(木) 31日(金) 4月1日(土)

4月15日(土) ~ 4月22日(土) 午前9時~午後4時
5月7日(日) ~ 5月14日(日)  午前9時~午後4時
軍手、飲食などお持ちください。ボランティアの方は時間自由です。
雨の場合は「つる草抜き」はお休みとなります。

☆詳細は「ヨシ原通信」また雅楽協議会ホームページにてお知らせします。
車の方はご相談ください。

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[5] 寄付のお願い

3月3日現在の寄付は120万1千円です、
(73人 2団体、助成金1団体含)

(アクト・ビヨンド・トラスト様よりの助成金30万円が含まれています。助成金ありがとうございます)
「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。目標額600万円。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[6]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

11月18日(金)の「まとめの会」に配布しました資料などは下記のアドレスから見ることが出来ます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

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[7] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫

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