『ヨシ原通信』No.148 2023年3月10日(金)

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『ヨシ原通信』No.148 2023年3月10日(金)
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室(担当 鈴木治夫)

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)
ⓒReiko Okano
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[1]「ヨシ原焼き」3月12日(日)午前9時~(決定)
[2]「つる草抜き」準備の集まり
3月13日(月) 午後1時30分 上牧公民館
[3]「東儀秀樹ミニコンサート」堤防下(NEXCO作業場)に駐車できます。
但し 車の方は申込要 申込順
[4]「東儀秀樹ミニコンサート」の車の駐車について
[5]「鵜殿」の名前 『摂津名所図会』『本草綱目啓蒙』
[6] 寄付のお願い
[7]『ヨシ原通信』バックナンバー
[8]  問合せ先

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[1]「ヨシ原焼き」3月12日(日)午前9時~(決定)

3月12日(日) ヨシ原焼きが行われます。
曇り晴れとの予報ですね。天気もよさそうで、ありがとうございます。
「つる草抜き」のチラシを配布します。ご協力いただける方よろしくお願いいたします。
堤防の上にいますので見つけてください。
又は携帯090-1538-1693(鈴木)までお願いします。

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[2]「つる草抜き」の準備の集まり

3月13日(月) 午後1時30分 上牧公民館にて
(国道171号線 上牧1丁目交差点を淀川方向左側)

ヨシ再生への2年目の取り組みが始まります。
昨年の経験を踏まえて今年の「つる草抜き」の準備をしていきます。つる草も生えている所と生えていない所があるようです。
多くの皆様のお知恵を寄せていただけますとありがたいです。お待ちしています。

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[3]「つる草抜き」2年目 始まる

★「つる草抜き」

3月25日(土) 午前9時より「つる草抜き」午後1時 ヨシ笛演奏(ヨシ原にて)
3月26日(日) 午前9時より「つる草抜き」
午後2時半「東儀秀樹ミニコンサート」(雨天決行)本澄寺 無料

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3月27日(月) 午前9時~午後4時 「つる草抜き」(以下同じ)
3月28日(火) 29日(水) 30日(木) 31日(金) 4月1日(土)

4月15日(土) ~ 4月22日(土) 午前9時~午後4時

5月7日(日) ~ 5月14日(日)  午前9時~午後4時

軍手、飲食などお持ちください。ボランティアの方は時間自由です。
雨の場合は「つる草抜き」はお休みとなります。

☆詳細は「ヨシ原通信」また雅楽協議会ホームページにてお知らせします。
車の方はご相談ください。

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[4]「東儀秀樹ミニコンサート」の車の駐車について

(3月26日)堤防下(NEXCO作業場)に約20台余り駐車できます。

駐車希望の方は、メールを(gagakudayori@yahoo.c.jp)送っていただき、名前、車種、車のナンバーを連絡ください。駐車の可否の連絡をさせていただきます。先着順とします。

駐車の時間は朝8時半より夕方(東儀秀樹ミニコンサートを聴いての帰りまで)です。
(自転車はヨシ原の中の管理道路に停められます。申し込みは不要です)

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[5]「鵜殿」の名前 『摂津名所図会』『本草綱目啓蒙』

前回は、『楽家録』『雅遊漫録』1763年、と取り上げてきましたので、今日は『摂津名所図会』1798年と『本草綱目啓蒙』を取り上げます。

『摂津名所図会』は「京都の町人・吉野屋為八が計画し、1796年(寛政8年)-1798年(寛政10年)に刊行された。全9巻12冊の体裁で編纂され、立項された名所は1300以上、図会は計312図が掲載されている。旧来の名所案内記類の記事を集大成し、美麗な挿絵を備え、現地取材に基づく最新情報が盛り込まれたため、ガイドブックとして至便」とウィキペディアに記されている。
「鵜殿」が記されているのは、巻六(嶌下郡 嶌上郡 五)です。

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(『摂津名所図会』巻六 表紙 国立国会図書館)

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(『摂津名所図会』巻六 表紙 国立国会図書館)

「鵜殿蘆(うどののあし) 鵜殿村の堤に生出る蘆(あし)なり篳篥(ひちりき)の義觜(こした)に可なりとて、むかしより
世に名高く、貢(みつぎもの)に献(たてまつ)るなり

土佐日記云

こ宵うとのというところに泊る 云云
篳篥(ひちりき)の小舌(こした)かれぬと啼(なく)千鳥      青雨    」 とある。

「貢に献(たてまつ)るなり」というのはこの『摂津名所図会』で初めて出てくる。

1690年の『楽家録』では「篳篥の蘆舌は、鵜殿の地に生える蘆を用いる」 で鵜殿の蘆を蘆舌に用いるだけでしたが、100年余り後の『摂津名所図会』(1798年)には「貢に献る」と記しています。

上牧については

「上牧神祠 上牧にあり 鵜殿 井尻の生土神とす  上ノ御牧旧跡 上牧村にあり  」と記している。

次は『本草綱目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう)』小野蘭山(1803年)を見ていきましょう。
小野 蘭山(おのらんざん)は江戸時代の大本草学 (医薬に関する学問)の学者で、75歳の時に『本草綱目啓蒙』をまとめました。全48巻が刊行され、日本最大の本草学書という。この本の巻十一 蘆 の項に記されている。

image009 (『本草綱目啓蒙』巻十一 表紙 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)

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 (『本草綱目啓蒙』巻十一 蘆 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)
呼び名には アシ と ヨシ とを記している

蘆と鵜殿との関係を記しているのが次のページ

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(関係するところの拡大図)

「一種茎幹至て粗大なるものを鵜殿のヨシという。摂州島上郡鵜殿邑の名産なり。茎を用いて篳篥の義嘴(シタ)に作る。」と。

鵜殿と篳篥の義嘴との関連について言及しています
そして次のような事も記している。

「蘆と荻は名前が多く紛らわしい。だから初・長・成の3つに分けて、葭は初生で、蘆は長で、葦は成です。そして蘆は総名(全体を表す名前)です。」と。(意訳しています)
昔から 蘆と荻は紛らわしかったのですね。

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(『本草綱目啓蒙』巻十一 蘆 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)

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[6] 寄付のお願い

3月10日現在の寄付は122万1千円です、
(73人 2団体、助成金1団体含)
(アクト・ビヨンド・トラスト様よりの助成金30万円が含まれています。助成金ありがとうございます)

「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。目標額600万円。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[7]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

11月18日(金)の「まとめの会」に配布しました資料などは下記のアドレスから見ることが出来ます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

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[8] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com

発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫

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