『ヨシ原通信』No.218 2023年7月23日(日)

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『ヨシ原通信』No.218 2023年7月23日(日)
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[1] 第7クール 7月31日(月) 午前8時より
[2] 中間報告会 8月2日(水)午後1時半 上牧公民館
[3] 牧野富太郎が鵜殿へ2回
[4]「つる草抜き」予定
[5] 寄付のお願い
[6]『ヨシ原通信』バックナンバー
[7] 問合せ先

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[1]「つる草抜き」の第7クールが7月31日(月)より

第6クールの「つる草抜き」が7月15日に終わり、それから2週間余り経過する7月31日(月)より第7クールの「つる草抜き」を始めます。
夏の暑い時ですので、特に熱中症には注意し、ケガにも注意して作業を進めたいと思います。
朝8時から11時までの3時間です。トイレはありません。各自お水を持参ください。
貸し出し用の防虫ネットや鎌、軍手はあります。皆様のお越しをお待ちしています。

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写真 2023年7月15日 上流エリアから下流エリアを望む

天気の具合や作業の進み具合で日程の変更がありますが、8月3日(木)まで予定しています。

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[2] 中間報告会

8月2日(水)午後1時半 上牧公民館 2階
(上牧駅より171号線 上牧町1丁目の信号を曲がる。駐車場はありません)

今年の「つる草抜き」も8月の第7クールに入ります。
後半の「つる草抜き」に向けて 前半を振り返り、今後の事について情報の共有と意見交換の会を開催します。

お忙しいとは思いますが、どなたでもご自由にご参加いただき、ご意見もどうぞ。
もちろん無料です。
ご参加をよろしくお願いいたします。

・8月になるとつる草抜きをしていない所は、下の写真の様にヨシがカナムグラとヤブガラシに押し倒されてしまっています。昨年8月24日の撮影です

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[3] 牧野富太郎が鵜殿へ2回訪れる

NHKの朝のドラマの主人公(槙野万太郎)のモデルとなった牧野富太郎は、鵜殿のヨシ原に昭和12(1937年)真夏の8月15日と秋の10月19日の2回訪れています。牧野富太郎 75歳の時です。

何しに鵜殿を訪れたかというと、「篳篥に使用されるヨシ」は、どのヨシだろうかという調査であったようです。(「篳篥の舌を作る鵜殿ノヨシ」の随筆の冒頭に『本草綱目啓蒙』の篳篥の鵜殿ノヨシの正体を突きとめるためと書いています)

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(『牧野富太郎 植物博士の人生図鑑』平凡社p54 1937(昭和12)年8月 高知県立牧野植物園所蔵・写真提供)

下の写真ニッコリと笑っています。

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(写真 兵庫県立 人と自然の博物館「植物学者 牧野富太郎 写真展 ~川﨑正悦氏アルバムより~」「牧野富太郎、高槻市鵜殿のヨシ原にたたずむ」より )

この2枚の写真は、牧野富太郎の服装も、帽子も同じですので、同日に撮られた写真と思われます。

ここで気になるのは、手にしているのはセイタカヨシです。何故ニコニコしながらセイタカヨシ手に持っているのかです。手に持っているセイタカヨシでは篳篥の蘆舌は作れないのですが、何故かニコニコしながらセイタカヨシ(西湖ノヨシ)を持っているのか不思議でした。この写真を初めて見た時は、このヨシで蘆舌を作ると思っているのかな?と

(セイタカヨシについては「ヨシ原通信」№214 7月13日付 断面を見ると篳篥に使えないことが分かります)

その後、牧野富太郎の「篳篥の舌を作る鵜殿ノヨシ」(『續牧野植物随筆』p181鎌倉書房 昭和23(1948)6月発行)の随筆を読んで納得しました。そこに書かれていたのは、鵜殿ヨシ原を訪れた時は、セイタカヨシ(西湖ノヨシ)を篳篥の蘆舌に使われるものと信じていたのです。ですからセイタカヨシ(西湖ノヨシ)を見つけて嬉しかった。

さらに詳しく調べようとしたのでしょう、その2カ月後の秋10月19日に再度鵜殿を訪れ、資料のヨシなどを持ち帰りました。いろいろと調べたようです。

それから11年後の昭和23(1948)年に、「篳篥のヨシはセイタカヨシだと信じていた私が間違っていた」と随筆「篳篥の舌を作る鵜殿ノヨシ」を発表しその経過を吐露しています。

学者の中では75年ほど前まで「篳篥用の蘆舌のヨシは、セイコノヨシ(セイタカヨシ)を使っている」と信じられていたのです。
では、なぜそのように信じられていたのか、次回から見ていきましょう。

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[4]「つる草抜き」予定

第7クール 7月31日(月)より~8月3日(木)   午前8時~午前11時

第6クールが雨の為順延となりましたので、第7、第8クールを順延します。

第8クール 8月21日(月)より~8月24日(木)  午前8時~午前11時
※9月は状況を見て予定します。

(なお雨などにより中止の場合、作及び業の進み具合で日程の変更があります。)
駐車場はありません。

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[5] 寄付のお願い

「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。

寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[6]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

これまでに配布しました資料などは下記のアドレスから見ることがます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

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[7] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano

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