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『ヨシ原通信』No.219 2023年7月25日(火)
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[1] 第7クール 7月31日(月) 午前8時より
[2] 中間報告会 8月2日(水)午後1時半 上牧公民館
[3] 鵜殿へ2回目の牧野富太郎 牧野富太郎-②
[4]「つる草抜き」予定
[5] 寄付のお願い
[6]『ヨシ原通信』バックナンバー
[7] 問合せ先
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[1]「つる草抜き」の第7クールが7月31日(月)午前8時より
7月31日(月)より、8月3日(木)まで予定し、第7クールの「つる草抜き」を始めます。
夏の暑い時ですので、特に熱中症には注意し、ケガにも注意して作業を進めたいと思います。
朝8時から11時までの3時間です。トイレはありません。各自お水を持参ください。
貸し出し用の防虫ネットや鎌、軍手はあります。皆様のお越しをお待ちしています。
天気の具合や作業の進み具合で日程の変更があります。
昨年 気が付いたら咲いていました。キツネノカミソリ (2022年8月8日撮影)です。
今年も又見ることが出来るでしょうか?
キツネノカミソリは、突然に現れて美しい花を咲かせるのだそうです。その様子が昔から狐に化かされているように感じ、また炎のような花は「狐火」に見立てられたようです。昨年は「つる草抜き」をしているので、少し日が差してきて花を咲かせたとのこと。「つる草抜き」をしたからこそ咲いた花なのですね。
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[2] 中間報告会
8月2日(水)午後1時半 上牧公民館 2階
(上牧駅より171号線 上牧町1丁目の信号を曲がる。駐車場はありません)
今年の「つる草抜き」も8月の第7クールに入ります。
後半の「つる草抜き」に向けて 前半を振り返り、今後の事について情報の共有と意見交換の会を開催します。
お忙しいとは思いますが、どなたでもご自由にご参加いただき、ご意見もどうぞ。
もちろん無料です。ご参加をよろしくお願いいたします。
今年(2023年)3月28日 撮影 ヨシ原焼き(3月12日)から2週間。
ヨシ(葦牙–あしかび)は、芽を出し始めました。
「つる草抜き」を始めたのが3月27日。それから4カ月 7月14日撮影のヨシです。
6回に渡りつる草などを抜いてきました。ヨシは5m余りに成長しました。
上の写真とほぼ同じ場所ですが、毎年毎年こんなにも成長するとは驚きです。ヨシがつる草などに負けないように、ヨシの成長のお手伝いを、そして篳篥の蘆舌用のヨシの再生を。
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[3] 鵜殿へ2回目、牧野富太郎のヨシの調査 牧野富太郎-②
朝ドラ「らんまん」のモデルとなった牧野富太郎は、1回目は1937(昭和12)年8月15日に鵜殿を訪れた。この時は五領村の村長森本正太郎氏の案内で視察している。
2回目は同年10月19日に関西の研究家などと鵜殿を訪れ、「再度之れを審査して来た、そして二度とも其処で充分なる材料を採集して帰った」(「篥の舌を作る鵜殿ノヨシ」1948年 p181)という。
1回目の時に、村長から「篳篥に使用するヨシは、これです」と渡されて、「あれ⁉(セイコノヨシではないのか?)」と思ったでしょうね。セイコノヨシが篳篥用のヨシと信じ込んでいたのですから。
それに41年前の明治29(1896)年8月25日発行『日本園藝會雑誌』第75号に、鵜殿ノヨシは西湖ノヨシ(セイコノヨシ)と間違って発表もしていたのです。
10月19日に再び鵜殿を訪れて、博士となった牧野富太郎は、若き34歳の時発表した内容が「やはり間違っていた」と自分の間違いを確信したのかもしれません。(「篳篥の舌を作る鵜殿ノヨシ」1948年 p186)
自分が発表した論文が間違っていたことを認めるのは、勇気がいるものです。
写真 (『牧野富太郎 植物博士の人生図鑑』平凡社p54 1937(昭和12)年8月 高知県立牧野植物園所蔵・写真提供)
この写真は、2回目に鵜殿を訪れた時、堤防の上で撮られたものです。
同行の人に背を向けで一人ヨシ原を見つめている。なぜ一人だけヨシ原を見つめているのか?なぜ このような牧野富太郎の姿の写真を撮ったの?初め見た時不思議な写真と思いました。もしかしたら野富太郎は心の中で、「昔の私の論文は間違っていた」と考えていたとも思えるのです。
友人たちも「博士は、若き日の間違いの論文をどうするのか」と気を使っているようにも見えます。
この写真の場所ですが、「つる草抜き」の植物担当である赤對(しゃくつい)一雄さんが、後ろに見える山(男山)の稜線と自動車の横の電柱などから推理して、場所を確定しています。
牧野富太郎がヨシ原を見つめていた写真の場所 「鵜殿ヨシ原の石碑と防水倉庫の中間点」
写真 赤對一雄 2023.6.
この10月19日の写真は、この他にもあります。
一人 セイコノヨシ(セイタカヨシ)の前で (写真・兵庫県立 人と自然の博物館「植物学者 牧野富太郎 写真展 ~川﨑正悦氏アルバムより~」「牧野富太郎、高槻市鵜殿のヨシ原にたたずむ」より )
ヨシの前で 牧野富太郎 (写真・兵庫県立 人と自然の博物館「植物学者 牧野富太郎 写真展 ~川﨑正悦氏アルバムより~」「牧野富太郎、高槻市鵜殿のヨシ原にたたずむ」より )
10月19日夜 視察を終えての晩餐
(写真・兵庫県立 人と自然の博物館「植物学者 牧野富太郎 写真展 ~川﨑正悦氏アルバムより~」「牧野富太郎、高槻市鵜殿のヨシ原にたたずむ」及び高槻市自然博物館アクアピア芥川「ミニ展示 植物学者 牧野富太郎と高槻」を使用)
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[4]「つる草抜き」予定
第7クール 7月31日(月)より~8月3日(木) 午前8時~午前11時
第6クールが雨の為順延となりましたので、第7、第8クールを順延します。
第8クール 8月21日(月)より~8月24日(木) 午前8時~午前11時
※9月は状況を見て予定します。
(なお雨などにより中止の場合、作及び業の進み具合で日程の変更があります。)
駐車場はありません。
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[5] 寄付のお願い
「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。
寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会
●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫
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[6]『ヨシ原通信』バックナンバー
『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139
これまでに配布しました資料などは下記のアドレスから見ることがます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX
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[7] 問合せ先・連絡先
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫
篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano
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