『ヨシ原通信』No.248 2023年9月14日(木)

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『ヨシ原通信』No.248 2023年9月14日(木)
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[1] 今年最後の「つる草抜き」
[2] コウヤワラビ シロネ  バッタ?
[3] 寄付のお願い
[4]『ヨシ原通信』バックナンバー
[5] 問合せ先

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[1] 今年最後の「つる草抜き」

春、3月26日の「東儀秀樹ミニコンサート」から始めた「つる草抜き」も第9クールの最終日を迎えました。

多くの方々に支えられて、今年も無事に「つる草抜き」を終えました。篳篥用のヨシも昨年より本数が多く採取できるのではないかと思っています。

平安時代より上牧・鵜殿のヨシ原で、篳篥用の蘆舌に使用するヨシが採取されてきました。1昨年(2021年秋)「つる草」などに押しつぶされ、篳篥用のヨシは全滅してしまいました。何もしなければ、ヨシの在庫が無くなれば、雅楽は伝えられなくなる。そのような状況に落とし込まれました。平安時代より1千年以上伝え続けられた雅楽をこれからも5百年、千年と伝えていく為に、篳篥用の「ヨシの再生」をと、昨年から「つる草抜き」を呼びかけました。当初は続けられるだろうかという心配もありましたが、本当に多くの方々のご協力により2年目の今年も無事に終えることが出来ました。感謝の言葉以外にありません。ありがとうございます。

5百年、千年と続けていくその一歩を踏み出せたのではないかと思います。来年3年目、そして4年目と続けていくことの困難さもありますが、是非「つる草抜き」を続けさせていただきたいと思っています。

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今年の「つる草抜き」の最終日 作業を終えて上牧実行組合の会長 木村和男さん(左より3人目)より、参加者への感謝の言葉と来年の「つる草抜き」に向けての準備が話されました。

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今後へ向けて参加者のみんなとにこやかに話し合う木村和男さん(左)(上牧実行組合会長)と綾史郎さん(右)(大阪工業大学名誉教授)

文化と自然を後世に伝えていく為に、これからもさらにさらに多くの皆様のご支援とご協力を伏してお願い申し上げます。

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「つる草抜き」エリアのヨシ 昨年より多くの篳篥用ヨシが採取できるでしょう。(2023.9.14)

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「つる草抜き」のエリアを少しでも外れると、カナムグラやヤブガラシなどでヨシの姿は見えません。このつる草などの下に押しつぶされているのです。ヨシはつる草などの下で、光合成も出来ずに枯れていきます。

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今年3月26日「東儀秀樹ミニコンサート」(於:本澄寺) ご協力いただいた関係者の方々の一部です。

ご協力ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

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[2] ★コウヤワラビ 胞子葉 栄養葉

★シロネ
★バッタ?

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★コウヤワラビ 胞子葉 栄養葉

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★シロネ(白根)

どちらも珍しい植物。綾先生に教えていただきました。

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★バッタのようですが、名前が分かりましたら教えてください。

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[3] 寄付のお願い

「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。

寄付振込先

●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[4]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

これまでに配布しました資料などは下記のアドレスから見ることがます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

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[5] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano

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