『ヨシ原通信』No.256 2023年9月29日(金)

─◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆───
『ヨシ原通信』No.256 2023年9月29日(金)
─◆─◇◆◇◆◇◆◇─◆─

[1] 振り返り―⑥
[2] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[3] 寄付の振込先について
[4]『ヨシ原通信』バックナンバー
[5] 問合せ先

▼──────────────

[1] 振り返りー⑥

★初日は「東儀秀樹ミニコンサート」

「ヨシ原焼き」「つる草抜き」の準備の段階の一昨年(2021年)秋、東儀秀樹さんより「協力しましょう」と連絡を頂き、ノーギャラで、もちろん交通費も自腹で2年連続「つる草抜き」の初日に「東儀秀樹ミニコンサート」開催させていただいています。

東儀さんはテレビなどでも「篳篥用のヨシが全滅し、雅楽の危機」であることを訴えられました。

image001

(2022年3月15日 毎日放送「よんチャンTV」で東儀秀樹氏が「雅楽の危機」を呼びかけ放映されました。)

image003

(「だから今のうちに何とかしないといけないという危機感が大きいです」と語る東儀秀樹氏 2022年3月15日 毎日放送「よんチャンTV」)

また上牧実行組合の木村和男さんも篳篥用のヨシが全滅したことは「信じられない」とテレビでコメントしています。

image005

(上牧実行組合 木村和男さん「信じられんてすわ 見てください この倒れ方・・こんな状態です」とヨシがつる草に倒されて篳篥用のヨシは全滅している状態を説明 2022年3月15日 毎日放送「よんチャンTV」)

https://www.mbs.jp/4chantv/news/kodawari/article/2022/03/088127.shtml

テレビでの放映は大きな反響を呼び、テレビ放映の1カ月余り後2022年4月10日から「つる草抜き」を開始しました。

4月10日の午後、上牧・鵜殿ヨシ原の近くの本澄寺で初めての「東儀秀樹ミニコンサート」を開催、本堂の中だけでは入り切らず、庭にも多くの方が鑑賞され、合わせて700名余りの方に参加いただきました。

コンサートに先立ち午前中は400名余りの参加により「つる草抜き」を行いました。400名という多くの方々でカナムグラなどを抜いていただきとても助かりました。カナムグラを抜くのは何と言っても人海戦術が必要です。「東儀秀樹ミニコンサート」はその原動力となりました。ありがとうございます。「初めて生で雅楽を聞きました」「篳篥を聞いたのも、見たのも初めてです」という方も大勢おられました。

(2022年は天理大学雅楽部も出演、古典曲を演奏いただきました)

image007

image009

(写真上 2022年4月10日 「つる草抜き」初日「東儀秀樹ミニコンサート」本澄寺本堂にて 写真下 本澄寺の庭でも多くの方が鑑賞。急遽庭にても篳篥の演奏)

今年(2023年)はあいにくの雨でしたが本澄寺には300名余りの方にお越しいただきました。

image011

(写真 2023年3月26日、昨年より2週間ほど早めての開催。雨となりましたがそれでも300名余りの参加をいただきました。)

★ヨシを使用した紙から絵はがき、フキン、糸などを販売

「東儀秀樹ミニコンサート」の横のグッツ売店では、東儀秀樹さんのイラストによるヨシ紙の「絵はがき」「一筆箋」、またヨシ糸から作るふきんやタオルなども販売しました。(売り上げの一部を寄付いただきました)

image013

image015

(写真 東儀秀樹さんのイラストによるヨシ紙の「絵はがき」「一筆箋」
製作 山田兄弟製紙
ホームページ https://www.yamada-keitei.com/business/yoshi/ )

image017

(写真 ヨシ糸から作るフキンやタオル製作など
アトリエMay ホームページ https://www.art-may.jp/
わたや館 ホームページ https://www.nemurishop.jp/

㈱アトリエMayは、今年(2023年)3月に大阪府より「おおさか環境賞」を、6月には環境省より「地域環境美化功績者表彰」を受賞しています。

また「眠りショップわたや館」は、「広報たかつき」令和5年9月号のトップに「鵜殿のヨシの価値を伝え、守り継ぐきっかけに」とヨシ糸からふきんやストールにした記事が掲載されました。 34375.pdf (city.takatsuki.osaka.jp)

image019

(写真 今年のグッツ販売の机の前で 後列左より上牧実行組合 木村和男さん、㈱アトリエMay 塩田真由美さん 藤原菜津子さん、わたや館 鳥居博昭さん 写真提供 大倉清教さん)

昔は細いヨシもよしずや建築材料、燃料などに使用されたそうですが、現在は篳篥のリードに11㎜~12㎜余りの太いヨシが使われるのみで、残りは「ヨシ原焼き」で焼かれてしまいます。なんとかヨシを活用できないかとヨシ紙やヨシの繊維としての方策を研究されています。

来年の「ヨシ原焼」の前に、「ヨシ刈り」を予定されるそうです。ヨシが生活の中でもっと使用されるようになると良いですね。

▼───────────────

[2] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について

篳篥の蘆舌用のヨシは、昨年採取できた本数より多くのヨシを採取できるのではないかと推測しています。
そこで「つる草抜き」のエリアで成長した蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記メールアドレスへ希望本数など必要事項をご連絡ください。
発送は早くても来年3月以降になるのではないかと思います。

連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com
(メール宛先 上牧実行組合 会長 木村和男氏)

▼───────────────

[3] 寄付の振込先について

これまでは任意団体の雅楽協議会の口座に寄付を振り込んでいただきましたが、私(鈴木治夫)も高齢になり肉体的にいつまで続けられるか分かりませんので、長く続けられる別の口座を開設しようと他の方が手続きを進めています。

現在まだ口座番号など決まっていませんので、今しばらくお待ちください。

▼───────────────

[4]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

これまでに配布しました資料などは下記のアドレスから見ることがます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

▼────────────────

[5] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

image021

 

 

 

 

 

 

篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano

カテゴリー: つる草抜き, ヨシ原通信 パーマリンク