『ヨシ原通信』No.296 2024年4月23日(水)

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『ヨシ原通信』No.296 2024年4月23日(水)
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[1]「ヨシ原は故郷であり大切なもの」
上牧小学校 校長高田先生より
[2]  アレチウリ
既にヨシ原に侵入
[3]「つる草抜き」今後の日程
[4]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[5] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[6] 寄付のお願い
[7]『ヨシ原通信』バックナンバー
[8] 問合せ先

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[1]「ヨシ原は故郷であり大切なもの」

上牧小学校 校長高田先生より

今年も「つる草抜き」エリアでは、すくすくとヨシが育っています。
コロナが過ぎてから「つる草抜き」でヨシの生えているヨシ原へ近隣の子供たちが学校の先生に引率されて何回もヨシ原へ「探検」や「つる草抜き」、「ちまき用のヨシの葉を採取」に来られます。
上牧・鵜殿のヨシ原は、三千年前から存在し、希少種・絶滅危惧種の宝庫とも言われるいろいろな動物や植物が生活しています。「上牧・鵜殿のヨシ原」の豊かな自然を子供たちに渡して行ければと願っています。

上牧小学校 校長 高田聖美先生より連絡を頂きました。了解を得て掲載します。引用はここから↓

「(挨拶 略)

冊子『篳篥用ヨシの再生へ~上牧・鵜殿ヨシ原~』を送っていただきありがとうございました。読ませていただきました。
とても詳しく歴史的地理的な内容で内容の詳しさにびっくりしたり、また知らない内容を知り、驚いたりしました。とても貴重な資料をいただきありがたいです。
今年度もたくさんの教員が入れ替わり、ちょうど来週あたりに校内研修として職員に鵜殿や上牧のヨシ原について話をしようと思っていたところです。
昨年度末には、アトリエMAYさんからヨシ紙を頂き、卒業証書として子どもたちに渡しました。

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(子供たちに渡されたヨシ紙による卒業証書)

今年度は、コミュニティスクールという学校を中心とした地域で子どもを育てるという取り組みが本格的に始まります。
上牧の子どもたちにとってヨシ原は故郷であり大切なものだという気持ちをますます持ってもらえるような、学校としての取り組みもまた、進めていきたいと思います。
今週から来週にかけて子どもたちの鵜殿探検やつる草抜き(まねごとですが、、、)木村和男さんにご案内いただいて行かせていただきます。

(以下 略)」

引用はここまで

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ヨシ原へ 探検とつる草抜き 上牧小学校生徒のみなさん 2023年5月2日

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ヨシ原へ 探検とつる草抜き 上牧小学校生徒のみなさん 2023年5月2日

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ヨシ原へ 五領小学校生徒のみなさん 2022年5月17日

[2] アレチウリ

既にヨシ原に侵入
前号で「アレチウリ」は「ほとんど見ない」と私が書きましたが、綾史郎さん(淀川河川事務所環境委員会前委員・大阪工業大学名誉教授)より下記の連絡をいただきました。
「アレチウリは既にヨシ原の中に侵入していて、下流の2本の送電鉄塔の間に、夏には大きな群落を作っています。
つる草抜き区と管理用道路を挟んで反対の本川側のクズが蔓延っているところにも散見されます。こちらはクズとともに篳篥ヨシ区への侵入をどうあっても阻まねばいけません。」
とのことです。

「つる草抜き」エリアでは、見られないだけで、もう少し下流側(下の写真の鉄塔あたり)には、アレチウリがたくさん生えているそうです。

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上写真 つる草抜きのエリア(11番)より下流側を望む。中央に見える鉄塔あたりにアレチウリが群生しているとのこと。(2024年3月)

アレチウリとクズを見分ける動画↓です。1分20秒過ぎから4分程度です。 参考にご覧ください。

「つる草抜き」エリアと管理道路を挟んで淀川側はクズがたくさん生えてきます。クズもアレチウリと同じでヨシ原に侵入させてしまうと大変な事になるようです。
車が通れる幅しか離れていませんので、充分に注意していかないといけませんね。

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上写真 アレチウリ

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上の写真の左側は、くずの群落 その左側は淀川 道路の右側は「つる草抜き」エリア20番辺りより

道路と淀川の間はくずが生い茂っています。
ここにアレチウリが「散見」されると言います。気をつけないといけませんね。

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[3]「つる草抜き」2024年 日程

第2クールが4月14日に終わりましたので、次は第3クールからです。
都合をつけてご参加いただけるとありがたいです。寄付も募っています。

第3クール 4月30(火)/5/1(水)/2(木)   ※1
第4クール 5月18 (土) /19日(日) /20(月)   ※1
第5クール 6月3(月) /4(火) /5(水)  ※1
第6クール 6月22(土) /23(日) /24(月) (夏時間) ※2
第7クール 7月8(月) /9(火) /10(水) (夏時間) ※2
第8クール 7月22(月) /23(火) (夏時間) ※2
第9クール 8月3(土) /4(日) (夏時間) ※2
第10クール 8月20(火)/ 8/21(水)   (夏時間) ※2

※1の 第1クールから第5クールは、9時から午後4時です。
※2の 第6クールから第10クールは、夏時間8時から11時です。トイレは使用できません。
※雨天の場合は中止です。また天気予報で雨の予報の場合、中止になる可能性が高いです。
「中止」の場合はこの『ヨシ原通信』などでお知らせします。

●受付・休憩場所はつる草抜きの現場です。堤防から見えますが、歩いて10分ほどかかります。
(4月は堤防の上(旧山崎出張所付近)より見つけられます。)
「つる草抜き」は朝9時から夕方4時までですが、受付専用の事務員がいるわけではありませんので、ボランティアの方の受付は、基本的に9時と1時とになります。ご了承ください。
(問合せ先は 090-1538-1693 雅楽協議会・鈴木となります)

●持物 鎌などはありますが、手袋(軍手)や帽子、飲み物・食べ物などは持参ください。
天候により寒い日もありますので、ジャンパーなども

●ボランティア保険(障害保険 ケガや熱中症)に今年も入っています。氏名の記載をお願いしています。 保険料はこれまで同様に雅楽協議会が支払います。
●トイレはNEXCO西日本の工事場の男女別のトイレを今年も借用します。
(6月中旬からは、台風などの影響を避けるため工事関連は全て撤去されますので、トイレも無くなります)

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[4] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行

「つる草抜き」は3年目になります。なぜ篳篥用ヨシが悪くなっていったのかなど疑問に思うこと、つる草抜きの意義や活動などを記録しました。
鈴木治夫 著 発行: 2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁 定価 1,100円(税込)
問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281
上記アドレスより申し込めます。

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[5] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について

「つる草抜き」エリアの篳篥蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記へご連絡ください。
連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com (上牧実行組合 木村和男氏)

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[6] 寄付のお願い

篳篥用ヨシ再生(つる草抜き)への寄付振込先

●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[7]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=4033
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

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[8] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano

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