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『ヨシ原通信』No.317 2024年7月31日(水)
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[1] 第9クール 「つる草抜き」
8月3日(土) 4日(日)
[2]「鵜殿の自然」環境セミナー 大倉清教
上牧公民館 8月27日(火)午前10時
[3] ヨシのあれこれ-⓵
ヨシの葉のぎざぎざ 600万年前から
[4]「つる草抜き」今後の日程
[5]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[6] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[7] 寄付のお願い
[8]『ヨシ原通信』バックナンバー
[9] 問合せ先
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[1] 第9クール 「つる草抜き」
8月3日(土) 4日(日) ご参加をお待ちしています。
暑い日が続きます。第9クールの「つる草抜き」は予定通り8月3日(土)、4日(日)です。
雨の予報はありませんので大丈夫でしょう。ただ暑いですから熱中症には十分注意して、無理をせずに水分を取り、休憩も遠慮せずに取りましょう。朝8時から11時までです。トイレはありません。
受付は8時のみとなります。(問合せ 090-1538-1693 雅楽協議会 鈴木治夫)
(写真 夏のヨシ原 穂を付けたヨシ つる草抜きエリアにて)
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[2]「鵜殿の自然」環境セミナー 講師・大倉清教さん
上牧公民館 8月27日(火)午前10時~12時 無料
主催・メディアテーク五領(MT5)
8月27日に鵜殿の自然・動物や植物の写真を撮られている大倉清教さんが、鵜殿の自然について話していただけます。鵜殿をもっともっと知っていきましょう。
是非お越しください。
平日(8月27日(火)の午前中(10時~12時) 上牧公民館(大阪府高槻市上牧町1丁目3)
どなたでもご参加いただけます。無料です。ご自由にご参加ください。
主催はメディアテーク五領(MT5)です。
以下 チラシより抜粋
講師(大倉清教さん)自己紹介
「デザイン」の仕事をしています
鵜殿って、どんなところ?
鵜殿のヨシ原とヨシ原焼き
四季折々の自然と景色
鵜殿の美しい自然
鵜殿の生きもの
様々な生きものの暮らし
生きものたちの不思議
つまがっている自然生態系
この自然を守るための提案
鵜殿のヨシ原焼き、つる草抜き
ビオトープ(自然生態圏)と自然環境教育
「鵜殿の自然」8月27日 のチラシ
ツバメ (写真 大倉清教)
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[3] ヨシのあれこれ-⓵
ヨシの葉のぎざぎざ 600万年前から
暑いからと言って半袖で手袋もせずに「つる草抜き」を始めるとすぐに腕は擦り傷で痛くなります。顔にも擦り傷でやられます。
(写真 顔を保護するため 網目のカバーをかぶり)
ですから頭は帽子、顔に網目のカバーをかぶり、手や腕は長袖か腕カバーに手袋をはめて守ります。
なぜならヨシの葉の周りは、のこぎりの歯のようにギザギザしていて、それが私たちの膚を傷つけます。
(つる草のカナムグラやヤブガラシはトゲがあり、これも触ったり、こすったりするととても痛いです。ですが今回はヨシの葉について考えます)
(写真 ヨシの葉の周りは、のこぎりの歯のように鋭く硬くとがったギザギザに囲まれています。)
なぜギザギザなのか?
調べてみると今から600万年前、イネ科の植物(ヨシはイネ科の植物)の誕生と進化の話はまでさかのぼることになりました。
大陸が分裂し、天候は不安定、草が誕生
恐竜の時代が2億3千年余前から始まり6500万年余前ぐらいに終わります。この頃から一つしかなかった地球上の大陸は、分裂し移動を始めた。分裂した大陸が衝突するとぶつかったゆがみが盛り上がり山脈を作る。すると山脈にぶつかった風は雲となり雨を降らせるようになり、天候も不安定になっていった。山に降った雨は川となり、やがて下流で三角州を築いていった。いつ大雨が起こり、洪水が起こるか分からない。そんな環境でゆっくり大木になっていく余裕がない中、短期間に種子を残して世代交代する「草」が誕生して草原化していった。草が誕生したのはこの時代の三角州であったと考えられている。
草食動物たちは、見晴らしの良い草原で競い合うように草を食べた。
全て食べられてはたまらないと植物たちは動物に食べられないように進化していった。中でも際立った進化を遂げたのがイネ科植物とだったという。
葉をケイ素(ガラスの素材)でのこぎりの歯のように並べた。600万年前
イネ科植物は草食動物から身を守るため、葉や茎をケイ素で固くして食べにくくしていった。ケイ素はガラスの原料にもなる硬い物質である。このケイ素によって葉の周りにガラス質のギザギザをのこぎりの歯のように並べてさらに食べにくくしていった。尖ったガラスで肌を傷つけているのですから痛いはずです。
このようにイネ科植物がケイ素で葉を固くし葉の周りにのこぎりの歯のようなギザギザをつけて草食動物に葉を食べられないようにしたのは、600万年程前の事だそうだ。
これだけてはなく、イネ科植物は葉の光合成によって作り出した栄養分を地下などに送り地下で蓄積する。葉の栄養分を少なくして食べられないようにしたという。
イネ科植物は草食動物から食べられないように、葉を硬くしたり、ギザギザにしたり、栄養分を少なくしたりと進化した。
このようなイネ科の進化によって草食動物の多くが絶滅したと考えられているという。
植物の進化が、多くの草食動物を絶滅させたとは、植物もすごいですね。
次回は これらのイネ科の葉を食べられるように進化した動物の話
参考にした本 『たたかう植物』稲垣栄洋 筑摩書房
『雑草と日本人』稲垣栄洋 草思社
『生物に学ぶ 敗者の進化論』 稲垣栄洋 PHP
他
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[4]「つる草抜き」今後の日程
次回は第9クール 8月3日(土)、4日(日) 朝8時~11時です。
今年の「つる草抜き」も第9クール、第10クールの2回を残すのみとなりました。
熱中症に気をつけて、ご参加いただければと思います。
第9クール 8月3(土) /4(日) (夏時間) ※2
第10クール 8月20(火)/ 8/21(水) (夏時間) ※2
※雨天の場合は中止です。また天気予報で、「雨の予報」の場合、中止になる可能性が高いです。
「中止」の場合はこの『ヨシ原通信』などでお知らせします。
●夏時間の「つる草抜き」は朝8時から11時までです。受付専用の事務員がいるわけではありませんので、ボランティアの受付は、8時のみとなります。よろしくお願いいたします。
(問合せ先は 090-1538-1693 雅楽協議会・鈴木となります)
●持物 鎌などはありますが、手袋(軍手)や帽子、飲み物・食べ物などは持参ください。
特に熱中症にご注意ください。
●ボランティア保険(障害保険 ケガや熱中症)に今年も入っています。氏名の記載をお願いしています。保険料はこれまで同様に雅楽協議会が支払います。
●6月中旬からは、台風などの影響を避けるため工事関連は撤去されておりトイレもありません。
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[5] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行
篳篥用ヨシが全滅した2021年秋、なんとかヨシを再生できないかと模索した経過や、問題点など、またつる草抜きの意義や活動などを記録しました。写真を多く掲載しました。
鈴木治夫 著 発行:2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁
定価 1,100円(税込)
問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281
上記アドレスより申し込めます。
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[6] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
「つる草抜き」エリアの篳篥蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記へご連絡ください。
連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com (上牧実行組合 木村和男氏)
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[7] 寄付のお願い
篳篥用ヨシ再生(つる草抜き)への寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会
●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫
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[8]『ヨシ原通信』バックナンバー
『ヨシ原通信』バックナンバー 検索 (各アドレス(青ローマ字)をCtrlを押しながらクリック)
№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684
№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139
№270~最新号 (2024年1月11日)~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875
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[9] 問合せ先・連絡先
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫
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