『ヨシ原通信』No.318 2024年8月2日(金)

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『ヨシ原通信』No.318 2024年8月2日(金)
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[1] 第9クール 「つる草抜き」
明日より 8月3日(土) 4日(日)
[2]「鵜殿の自然」環境セミナー 大倉清教
上牧公民館 8月27日(火)午前10時
[3] ヨシのあれこれ-⓶
硬い葉を食べる動物 牛や馬
[4]「つる草抜き」今後の日程
[5]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[6] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[7] 寄付のお願い
[8]『ヨシ原通信』バックナンバー
[9] 問合せ先

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[1] 第9クール 「つる草抜き」

明日 8月3日(土) 明後日 4日(日) ご参加をお待ちしています。
暑い日が続きます。第9クールの「つる草抜き」は予定通り8月3日(土)、4日(日)です。
暑いですから熱中症には十分注意して、無理をせずに水分を取り、休憩も遠慮せずに取りましょう。朝8時から11時までです。トイレはありません。
受付は8時のみとなります。(問合せ 090-1538-1693 雅楽協議会 鈴木治夫)

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(今年もキツネノカミソリが咲きました。 写真 2024.8.1 角南さん)

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(夏 穂を付けたヨシ つる草抜きエリアにて 2024年7月末 写真 角南さん)

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[2]「鵜殿の自然」環境セミナー 講師・大倉清教さん

上牧公民館 8月27日(火)午前10時~12時 無料
主催・メディアテーク五領(MT5)
8月27日に鵜殿の自然・動物や植物の写真を撮られている大倉清教さんが、鵜殿の自然について話していただけます。鵜殿をもっともっと知っていきましょう。
是非お越しください。

平日(8月27日(火)の午前中(10時~12時)
上牧公民館2階 (高槻市上牧町1丁目3 上牧駅より徒歩7分 )

どなたでもご参加いただけます。無料です。ご自由にご参加ください。
主催はメディアテーク五領(MT5)です。

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チラシより抜粋

講師(大倉清教さん)自己紹介
「デザイン」の仕事をしています

鵜殿って、どんなところ?
鵜殿のヨシ原とヨシ原焼き

四季折々の自然と景色
鵜殿の美しい自然

鵜殿の生きもの
様々な生きものの暮らし

生きものたちの不思議
つまがっている自然生態系

この自然を守るための提案
鵜殿のヨシ原焼き、つる草抜き

ビオトープ(自然生態圏)と自然環境教育

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鵜殿のトンボ(アキアカネ) (写真 大倉清教)

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[3] ヨシのあれこれ-⓶

硬い葉も食べる動物 牛や馬など
恐竜の時代の終わり頃から、大陸が分裂し、移動を始め、大陸どうしが衝突する。こうして気候も変動し山に振った雨は川となり、やがて下流には三角州が築かれていく。この三角州には草が誕生し草食動物はこぞってこれらの草を食べ始めた。

しかし草も食べられてばかりでは絶滅してしまう。草食動物に食べられないよう身を守るためいろいろな工夫がなされた。その一つにイネ科植物の葉や茎をケイ素で硬くして草食動物に食べられないようにしていった。
イネ科植物が葉などを硬くするためガラス質を体内に蓄えるように変化していったのは600万年前のことといわれている。
イネ科植物の出現で食べるものが無くなった草食動物の多くが絶滅したと考えられるという。イネ科植物はすごい。
しかし、草食動物もこのイネ科植物を食べなければ厳しい草原の環境で生き残ることが出来ない。
そこで、イネ科植物に対応して進化を遂げたのがウシ、ウマなどの草食動物だそうだ。
胃を増やして消化吸収する

ウシ・ヤギ・ヒツジ・シカなど

ウシは胃が4つあり、この4つの胃で、繊維質が多く、硬くて栄養価の少ない葉を消化していくという。ウシの第1の胃は200ℓもありウシの腹の半面を埋め尽くすほどの大きさ。この第1の胃で微生物が働いて草を分解し、栄養分を作り出す発酵槽になっているという。

このように4つの胃を持つ動物は、ウシの他に、ヤギ、ヒツジ、シカ、そしてキリン、ラクダ、ヌ―、バイソン、ラマ、などの反芻動物がいるという。

ヤギ・ヒツジ・シカも胃が4つある反芻動物とのこと。

盲腸で分解 ウマやウサギ

ウシとは異なり大腸・盲腸を発達させてイネ科の植物を消化・吸収させたのがウマだという。ウマは胃を一つしか持たないが、発達した盲腸(大腸)の中で、微生物が植物を分解するようになっているという。ウマの盲腸は1m(30ℓ)もあり自ら栄養分を作り出すという。

ウサギもウマと同じように盲腸を発達させているそうだ。

ケイ素(ガラスの原料)で葉や茎を硬くしたイネ科植物

それを食べられるように消化器官を進化させた草食動物 牛や馬

600万年前位から

600万年余り前から、ウシ・ウマなども長い時間をかけて進化し、それまで食べられなかったイネ科植物を食べられるようにして、絶滅を逃れていったようだ。長い長い年月をかけて。

不思議を通り越して命の神秘を感じますね。

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[4]「つる草抜き」今後の日程

明日、明後日(第9クール) 8月3日(土)、4日(日) 朝8時~11時です。
今年の「つる草抜き」も第9クール、第10クールの2回を残すのみとなりました。
熱中症に気をつけて、ご参加いただければと思います。

第9クール 8月3(土) /4(日) (夏時間) ※2
第10クール 8月20(火)/ 8/21(水)   (夏時間) ※2
※雨天の場合は中止です。また天気予報で、「雨の予報」の場合、中止になる可能性が高いです。

「中止」の場合はこの『ヨシ原通信』などでお知らせします。

●夏時間の「つる草抜き」は朝8時から11時までです。受付専用の事務員がいるわけではありませんので、ボランティアの受付は、8時のみとなります。よろしくお願いいたします。
(問合せ先は 090-1538-1693 雅楽協議会・鈴木となります)
●持物 鎌などはありますが、手袋(軍手)や帽子、飲み物・食べ物などは持参ください。
特に熱中症にご注意ください。
●ボランティア保険(障害保険 ケガや熱中症)に今年も入っています。氏名の記載をお願いしています。保険料はこれまで同様に雅楽協議会が支払います。
●6月中旬からは、台風などの影響を避けるため工事関連は撤去されておりトイレもありません。

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[5] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行

篳篥用ヨシが全滅した2021年秋、なんとかヨシを再生できないかと模索した経過や、問題点など、またつる草抜きの意義や活動などを記録しました。写真を多く掲載しました。
鈴木治夫 著 発行:2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁
定価 1,100円(税込)
問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281
上記アドレスより申し込めます。

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[6] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について

「つる草抜き」エリアの篳篥蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記へご連絡ください。
連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com (上牧実行組合 木村和男氏)

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[7] 寄付のお願い

篳篥用ヨシ再生(つる草抜き)への寄付振込先

●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[8]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』バックナンバー 検索 (各アドレス(青ローマ字)をCtrlを押しながらクリック)

№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684
№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139
№270~最新号 (2024年1月11日)~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875

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[9] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/

発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano

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