『ヨシ原通信』No.339 2025年2月4日(火)

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『ヨシ原通信』No.339 2025年2月4日(火)
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[1]「東儀秀樹ミニコンサート」
3月23日(日)午後2時30分 本澄寺
[2]つる草抜き 日程
[3]ヨシ刈 2月7日(金) 8日(土)
[4]ヨシ原焼き 2月16日(日) 予備日2月23日/3月9日
[5]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[6]篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[7]寄付のお願い
[8]『ヨシ原通信』バックナンバー
[9]問合せ先

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[1]「東儀秀樹ミニコンサート」

3月23日(日)午後2時30分 於・本澄寺

4年目となります。今年も「東儀秀樹ミニコンサート」を開催します。

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3月23日(日)午後2時30分 無料 雨天決行 (午前中は「つる草抜き」)

場所 本澄寺(上牧駅から徒歩10分 高槻市上牧町2-6-31)

このコンサートは、2021年秋に篳篥用ヨシが全滅してしまい「なんとかしないと雅楽は廃れる」という「雅楽の危機」を迎えてしまう中、「1000年続いた雅楽を私たちの代で終わらせるわけにはいかない、篳篥用ヨシの再生を成し遂げ次の代へ伝えて行きたい」との思いで、「つる草抜き」と並行して2022年4月10日に第1回「東儀秀樹ミニコンサート」を開催させていただき、今年で4回目を迎えます。

今年も地元の方々などからの多くの要望もあり「東儀秀樹ミニコンサート」を開催します。

なお、東儀秀樹さんは1月23日に「文化庁長官特別表彰」を受賞されました。受賞理由は『永年にわたり、雅楽演奏家として古典はもとより、ジャンルを超えたコラボで独自の表現を追求し、作品創作、雅楽文化の普及に精力的に取り組むなど、我が国の芸術文化の振興に多大な貢献をしている』というもので、特別表彰は「特に発信力が強い人」などに贈られました。おめでとうございます。

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2022年4月10日 本澄寺 本堂内は満席、庭で聞く人たちも

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庭にも多くの人たちが東儀秀樹さんの篳篥の音に魅了される。2022年4月10日

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本澄寺庭での演奏 2024年3月30日

「東儀秀樹ミニコンサート」は無料で雨でもコンサートは行いますが、「つる草抜き」は雨の時は中止となります。

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[2] 今年の「つる草抜き」 日程

今年(2025年)も「つる草抜き」を行います。

日程は 3月23日(日) 午前9時~12時
4月12日(土) 午前9時~12時
4月27日(日) 午前9時~12時
5月10日(土) 午前9時~12時
5月24日(土) 午前9時~12時

受付は つる草抜きエリアの淀川沿いです。(雨の場合は中止です)

6月以降については、つる草の伸び具合などの様子を見て決めます。

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2022年春より始めた「つる草抜き」 2024年3月30日
今年(2025年)の「つる草抜き」については、植物の研究者や地元の方々などと話し合い、上記のように5月までの5日間を予定しました。

篳篥用ヨシの再生・保全には、「つる草抜き」が有効であるということが、3年間の実績で明らかになりました。4年目の今年、継続して来た「つる草抜き」を止めてしまうと、ヨシが押し倒され再び「全滅」に向かうのは目に見えています。自然相手の事ですので「全滅」まで何年かかるかは分かりませんが、3年~5年も何もしないで経過するとヨシは再び全滅に追い込まれると思われます。全滅してから再度、再生に取組むことは前回以上に大変になることは目に見えています。

ですから、まずは毎年続けて、再生エリアに侵入してくるつる草などを除草していくことが必要です。

ただどのくらいのスピードでつる草などが侵入してくるかは自然相手の事ですので予測することは難しい。様子を見ながら対応していきたいと思っています。

篳篥用ヨシの再生・保全は、上牧・鵜殿ヨシ原全体の保全にも繋がっていくことが明らかになっています。是非、上記の日程に「つる草さ抜き」に参加いただけますようよろしくお願いいたします。

★一般社団法人雅楽協会(理事長・小野真龍氏)にお聞きしたところ「雅楽協会が主催して「つる草抜き」をする予定はございません」との返事を頂いております。

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「つる草抜き」の様子 2024年4月12日

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[3] ヨシ刈 2月7日(金)、8日(土)

入会権(いりあいけん・ヨシを刈り取る権利)を持たれている上牧実行組合の方々が篳篥用のヨシを刈り取られた後、2月7日(金)8日(土)の2日間、残ったヨシを有効に活用できるようにと、ヨシ刈の準備が進んでいます。ボランティアの募集を行っています。是非ご参加を

ヨシ刈 2025年2月7日(金)、8日(土)

集合 午前9時 淀川河川事務所旧山崎出張所横 (上牧駅より徒歩20分)
持物 手袋など
主催 一般社団法人ヨシオープンイノベーション協議会
詳細は下記ホームページより
https://www.yoshi-open-innovation.org/yoshi-gari-form2025/

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ヨシ刈 穂の付いたヨシを立てて記念撮影 2024年2月2日

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[4] ヨシ原焼き

2025年2月16日(日) 点火9時 雨の場合は下記に順延

(予備日 2月23日(日) 3月9日(日))

ヨシ原を守り、雅楽を伝承していくうえでもとても大切な「ヨシ原焼き」です。

ヨシ原焼きの実施要項には「雅楽を支える雅楽器篳篥(ひちりき)の蘆舌(ろぜつ)の原料生産地であるヨシ原を保全することで、淀川の自然・文化・伝統を守り、害草・害虫を駆除し、不慮の火災の防止等を目的にヨシ原焼きを実施する」と記されています。要綱にも記されているように篳篥のリード用のヨシの保全は、ヨシ原の自然を守っていくことにもつながっていきます。

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風向きにも注意しながらヨシ原焼きが行われます。 写真・2024年2月18日

ヨシ原焼きの行われる上牧・鵜殿のヨシ原は絶滅危惧種、準絶滅危惧種の植物や動物が暮らしているところで「大阪みどりの百選」「関西自然に親しむ風景百選」「生物多様性ホットスポット」にも選ばれている「鳥獣保護区」でもあります。

1年に1回、2時間程度の「ヨシ原焼き」によってヨシ原が守られていきます。このヨシ原を守っていくためにもヨシ原焼きは行われています。ご理解いただけますようお願いいたします。

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[5] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行

篳篥用ヨシが全滅した2021年秋、なんとかヨシを再生できないかと模索した経過や、問題点など、 つる草抜きの意義や活動などを写真を多く掲載し記録しました。
鈴木治夫 著 発行:2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁
定価 1,100円(税込)

問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281 上記アドレスより申し込めます。

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[6] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について

「つる草抜き」エリアの篳篥蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記へご連絡ください。
連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com (上牧実行組合 木村和男氏)

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[7] 寄付のお願い

「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。

寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[8]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』バックナンバー

№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684

№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

№270~最新号 (2024年1月11日)~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875

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[9] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693(鈴木)
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/

発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

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篳篥を吹く源博雅(岡野玲子著『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano

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