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『ヨシ原通信』No.366 2025年10月31日(金)
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[1] 航空写真 2022年~2025年 ヨシ原 篳篥用ヨシ
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[1] 航空写真 2022年~2025年から ヨシ原 篳篥用ヨシ
航空写真(写真提供 NEXCO西日本)
航空写真から4年間のヨシの生育範囲や、つる草・オオブタクサの様子を見ていきます。
○航空写真はNEXCO西日本より提供いただきました。俯瞰で見られるので参考になります。
○写真から植生と色の見方については綾史郎先生(大阪工業大学名誉教授・元淀川環境委員会委員)に教えていただきました。

写真1 2022年夏
2022年の「つる草抜き」区域(黄色枠内)は、4000㎡でした。
区域の周りでもヨシが多く生えていたので、翌年(2023年)は範囲を広げ7000㎡とし、新たな区域を新上流・新下流と名付けました。夏なのでヨシの穂もこげ茶色にはなっていません。
写真の緑色のところはカナムグラなどのつる草で覆われているところ。濃い緑はオオブタクサの生えているところです。

写真2 2023年秋
2023年は、2022年より「つる草抜き」の区域を増やし7000㎡にしました。
外からのつる草などの侵入に備え、国交省河川事務所に区域の周りを刈りこんでもらいました。写真ではつる草抜きの区域は、右側は管理道路で白く、左側(堤防側)は影となり黒く線を引いたように見えています。
2022年に比べると区域外にオオブタクサが増えているのが分かります。

写真3 2024年10月
「つる草抜き」の区域はこげ茶色(ヨシの穂が茶色なのでこげ茶色に見える)ですが、写真では区域外でもこげ茶色に見えるところはオオブタクサです。緑色はつる草です。2023年、2024年とオオブタクサがヨシ原全面に増えているのが分かります。

写真4 2025年10月
増え続けたオオブタクサは2024年と比べると減り、まだらになっているように見えます。なぜ減ったのかの理由は不明のようです。
今年(2025年)秋の上牧・鵜殿ヨシ原の航空写真を見ても陸域のヨシがまとまって生えているのは「つる草抜き」の範囲だけというのが分かります。
2022年からの写真を見ると高速道路の橋脚工事の進み具合もわかりますね。
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発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

篳篥を吹く源博雅
岡野玲子さんの御好意により使用させていただいています
(岡野玲子著『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano