『ヨシ原通信』No.112 2022年10月28日(金)

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『ヨシ原通信』No.112(2022年10月28日(金)
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局(担当 鈴木治夫)

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)
ⓒReiko Okano
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[1] ヨシ原の今後を考えるシンポジュウム
[2] 振り返り-5
[3] 「まとめの会」を開きます。
11月18日(金)午後1時30分 上牧公民館
[4] 『ヨシ原通信』バックナンバー
[5] 寄付のお願い
[6] 問合せ先

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[1] ヨシ原の今後を考えるシンポジュウム

ヨシ原の「千年の歴史の終焉をどのように回避するのか、について考えを深め、意見交流をし、今後の動きにつなげてゆきたい」と下記の内容のシンポジュウムが開かれます。
多くの皆さんと共に考えていきたいと思います。

【淀川河岸・三川合流地帯のヨシ原から考える社会生態史学の試み】

【1日目】
12月3日(土)
会場 国際日本文化研究センター(京都市西京区)

午後1時30分~

ご挨拶:劉建輝(国際日本文化研究センター教授)
伊藤謙(大阪大学総合学術博物館講師・科研代表)
司 会:深尾葉子(大阪大学人文学研究科教授)

発言者
〇鈴木治夫 (雅楽協議会)
「雅楽の成立と上牧・鵜殿のヨシ原
ー絶滅の危機とその復活プロジェクトを通じて」

〇木村和男 (上牧実行組合)
「上牧におけるヨシ原の利用とその歴史的変化」
〇綾史郎 (大阪工業大学名誉教授・国土交通省淀川環境委員会委員)
「淀川の歴史とその変化」
〇田口圭介 (淀川の保全について40年以上市民活動に従事)
「淀川河川敷ヨシ原の保全の重要性」
〇三好龍孝 (大阪高槻市上牧本澄寺住職)
「本澄寺の建立と神南備の森」

午後5時30分~8時

日文研内レストラン・赤鬼にて
食事を挟んでの座談会・懇談会(要申し込み)

「千年のヨシ原に今後どのように向き合っていくのか
ー今後の展望と雅楽の未来」

【2日目】
12月4日(日)
場所:大阪府高槻市上牧 本澄寺 :上牧鵜殿ヨシ原へのエクスカージョン

午前10時~

〇高田みちよ (高槻市自然博物館・あくあぴあ芥川、主任学芸員)
「ヨシ原の今」

(昼食各自持参)

午後1時~

上牧本澄寺にて雅楽演奏~鈴木治夫+大阪楽所の皆さん

終了後徒歩と阪急電車で高槻の安満遺跡公園へ移動。
遺跡見学ののち、
旧京都大学付属農場の本館を利用したレストラン・Farmers Club 二階にて

午後4時~

〇北島宣氏(京都大学農学研究科名誉教授、京都先端科学大学教授)
「安満遺跡の稲作の歴史と渡来文化」

午後5時~

本館レストランにて夕食を囲みながら
京大農場の歴史と同遺跡の歴史的価値についての総合討論(要申し込み)https://farmers-club.jp/

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現地解散

★3日のシンポジウムおよび4日のエクスカージョン、午後のシンポジウム、それぞれの会食(夕食)の参加の有無を以下のアドレスまでお名前(できれば所属ないし簡単な自己紹介とともに)をお送りください。11月20日ころまでにお申し込みいただけるとありがたいです。

【お申込み先】

参加申し込み等の連絡先 深尾研究室 fukaoken@outlook.jp(担当:谷俊作)
★可能な方は以下のグーグルフォームを使ってお申込みください。のちほど事務局からご連絡差し上げます。https://forms.gle/2jezoXB9Vx3iBgFj9

日文研の会場等に関するお問い合わせ 日文研古代史研究会:王莞晗 oukankan@nichibun.ac.jp

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[2] 振り返り-5

昨日の振り返り-4に追加
〇緊急連絡先の作成

4月11日にアルバイトの受け入れの変更に伴って、もし予想外の事が起きた場合の為に「緊急連絡先」を作成しておきましょうということで、関係機関も含めた「緊急連絡先」を作成しました。その後、熱中症もけが人も事故もなく、「緊急連絡先」を使用する場面は1度もありませんでした。今後もこの連絡先を使用しなくても済むように十分注意して進めていきたいと思っています。

●振り返り-5

〇ヨシの調査など

ヨシは伸びるのが早いですね。4月の始めは数センチだったのが、5月の始めには2m近くまでに伸びています。1日10㎝余り伸びるのではないかと思います。そんなヨシの草丈と茎径を毎月1回、TKK自然観察会代表の田口さんと高槻市にぎわい部農林緑政課の山下潤さん、山崎文男さん他の方々で計測し記録していただいています。

調査の目的は「雅楽協議会が実施する草抜き作業が、ヨシの生育環境にどのような影響を与えているかを把握し、ヨシ原全体の再生につながる管理の在り方を模索するために調査を実施する」

調査区域は「つる草抜き実施エリア内のA区域(11-AB)の上流部及びB(21-AB)の上流部。調査本数 A区域 50本、B区域50本 合計100本 ※調査するヨシは、原則ランダムとするが、可能な限り同一個体を調査する。調査項目 ⓵草丈②草径(地上面から約15㎝程度の高さ) 調査日 令和4年5月~10月(月1回) と記されています。(『中間報告』に調査結果なども掲載しています。下記より読めます。

https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

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4月8日 調査の準備をするTKK自然観察会代表の田口さんと高槻市にぎわい部農林緑政課の方々。

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6月9日 4m余りのヨシ草丈の計測は3人でも大変です。

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ヨシには各区画50本、計100本 ランダムに番号が振られ、同じヨシを計測されます。

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ヨシの径を測るのは下から15㎝の所、腰をかがめて決められたヨシをノギスで1本1本測っていきます。これも意外と大変ですね。

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5m余りの高さを計測する箱尺(はこしやく・スタッフ) 8月の暑い中の計測です。

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●話は前後しますが「つる草抜き」を始める準備の杭打ちを2月25日、TKK自然観察会代表の田口さんと高槻市にぎわい部農林緑政課の方々、及び上牧実行組合の木村和男さん赤對一雄さんと一緒に、「つる草抜き」の区画を決める杭を打ちロープを張ってくださいました。

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2月25日 「つる草抜き」区画割の杭打ち

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[3]「まとめの会」を開きます。

11月18日(金)午後1時30分 上牧公民館
「つる草抜き」初年の「まとめの会」を開きます。

来年の「つる草抜き」に向けて、良かった事、改善したほうが良い事、などなど情報を共有するとともに意見を出し合う会です。
多くの皆さまの参加をお待ちしています。

『上牧・鵜殿ヨシ原の篳篥用ヨシの再生に向けた取り組み 中間報告』(A4 20p)にまとめてあります。下記よりダウンロードするとどなたでも読むことが出来ます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

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[4]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684

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[5] 寄付のお願い

「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。

寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[6] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com

発行 雅楽協議会 ヨシ対策室事務局 担当 鈴木治夫

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