『ヨシ原通信』No.258 2023年10月2日(月)

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『ヨシ原通信』No.258 2023年10月2日(月)
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[1] 振り返り―⑧
[2] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[3]『ヨシ原通信』バックナンバー
[4] 問合せ先

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[1] 振り返りー⑧

★38年前の1985年高槻市が発行した『「鵜殿のヨシ原」保全対策調査研究報告書 –都市における自然の再生-』(発行 高槻市 昭和60年2月)  の表紙

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及び
1981年に発行されました『自然観察会ニュース 鵜殿のヨシ原』(発行 高槻公害問題研究会) 下記より読めます。

https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YXの表紙を張り付けます。

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ヨシの生育試験
滋賀県にある㈱高速道路総合技術研究所緑化技術センタ(以下「緑化センター」) は「鵜殿ヨシの基礎的な生理・生態について知見を得ることを目的に緑化センターにて、発芽試験や生育試験を実施した」(『鵜殿ヨシ原における植物調査に関する報告書』新名神高速道路 鵜殿ヨシ原の環境保全に関する検討会 平成29(2017)年10月発行P3-82より)とあります。下記↓より読めます。

h2910_main.pdf (w-nexco.co.jp)

(この冊子は、「新名神高速道路 鵜殿ヨシ原の環境保全に関する検討会」などの内容をまとめたもので「はじめに」にあるように「雅楽で使用される良質なヨシに関しては研究された事例がないだけでなく、ヨシ自体に関してもその生息生態に関する詳細な知見は少ない」と「篳篥用ヨシ」の知見についても記されています。また、冊子p3-86には「地下茎が太いと茎径も大きくなる」とあります。地下茎を太くする方策が分かると、太いヨシの採取率が増えるかもしれません。冊子に目を通すことをおすすめします)

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(『鵜殿ヨシ原における植物調査に関する報告書』の表紙)

「緑化センター」でヨシの育成試験などが始められたのは平成25(2013)年で、すでに10年経過しています。私は昨年(2022年)12月5日にNEXCO西日本の石岡さんに案内していただき見学に行きました。(『ヨシ原通信』№129 2022年12月30日 参照)

「緑化センター」には7,8年前から生育実験をしているヨシもありました。(下の写真)

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(写真 太さが11㎜以上のヨシも見受けられる。 2023.12.5)

ここのヨシは、上牧・鵜殿ヨシ原から持って行った地下茎をシートの上で育て、この育った地下茎(シートに張り付いた地下茎)を、適当な大きさに裁断して、土に植え替えて育てているそうです

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(写真 鵜殿のヨシの地下茎を緑化センターに運び育て、植えている。2023.12.5)

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[2] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について

篳篥の蘆舌用のヨシは、昨年採取できた本数より多くのヨシを採取できるのではないかと推測しています。
そこで「つる草抜き」のエリアで成長した蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記メールアドレスへ希望本数など必要事項をご連絡ください。
発送は早くても来年3月以降になるのではないかと思います。

連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com
(メール宛先 上牧実行組合 会長 木村和男氏)

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[3]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』を拡散していただけるとありがたいです。
『ヨシ原通信』のバックナンバーは、下記より読むことが出来ます。
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

これまでに配布しました資料などは下記のアドレスから見ることがます。
https://drive.google.com/drive/folders/1M4MpYYxGF_GAdzrpjayvbI6BEw6zO8YX

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[4] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano

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