『ヨシ原通信』No.322 2024年8月19日(火)

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『ヨシ原通信』No.322 2024年8月19日(火)
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[1]「つる草抜き」最終クール
明日8月20(火)と 8/21(水) 朝8時より
明日20日の天気予報が微妙です。雨の可能性があります。
[2]「鵜殿の自然」環境セミナー 大倉清教
上牧公民館 8月27日(火)午前10時
[3] ヨシのあれこれ-⑤
抗菌性 地下茎
[4]「つる草抜き」今後の日程
[5]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[6] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[7] 寄付のお願い
[8]『ヨシ原通信』バックナンバー
[9] 問合せ先

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[1]「つる草抜き」最終クール

明日 8月20(火)/ 8/21(水) 午前8時より11時

明日(20日)の天気予報が微妙になっています。
雨の場合は急遽中止の場合もあります。
「つる草抜き」も今年最後となります。都合がつきましたらご参加をお願いいたします。

受付は8時 ヨシ原現地です。熱中症に注意して水分・休憩を遠慮なくお取りください。
(問合せ先は 090-1538-1693 雅楽協議会・鈴木となります)

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[2]「鵜殿の自然」環境セミナー 講師・大倉清教さん

8月27日(火) 午前10時~12時 上牧公民館  無料 主催・メディアテーク五領(MT5)

8月27日に鵜殿の自然・動物や植物の写真を撮られている大倉清教さんが、鵜殿の自然について話していただけます。
鵜殿をもっともっと知っていきましょう。是非お越しください。

8月27日(火)午前10時~12時・上牧公民館2階 (高槻市上牧町1丁目3 上牧駅より徒歩7分 )

主催 メディアテーク五領(MT5)
どなたでもご参加いただけます。無料です。ご自由にご参加ください。

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チラシより抜粋

講師(大倉清教さん)自己紹介 ・「デザイン」の仕事をしています
鵜殿って、どんなところ? ・ 鵜殿のヨシ原とヨシ原焼き
四季折々の自然と景色 ・ 鵜殿の美しい自然
鵜殿の生きもの ・ 様々な生きものの暮らし
生きものたちの不思議 ・ つながっている自然生態系
この自然を守るための提案 ・ 鵜殿のヨシ原焼き、つる草抜き・ ビオトープ(自然生態圏)と自然環境教育

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( カルガモ 鵜殿にて 写真 大倉清教さん)

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[3] ヨシのあれこれ-⑤

抗菌性 / 地下茎

46億年の地球の歴史の中で地上での植物は5億年前、草が誕生したのは1000万年前から600万年前という。
ヒトの祖先は200万年前に誕生し、私たちの祖先が誕生したのは40万年~25万年前というから草はほんとに長い時間の中で進化してきたといえそうです。

ヨシなどのイネ科植物は、草食動物に食べられないように、ケイ素で葉を硬くし、葉の周りは鋭いのこぎりの歯を付けました。さらにそれでも食べられても良いように成長点を低くして、かつ節ごとに成長点を作ったのです。そして、太陽の光を多く浴びて光合成し栄養を多く作るため、早く成長できるようにと、茎(稈)を空洞にし、形成層を無くし、葉の葉脈は平行脈にしていきました。驚くほどの早い成長を手にしました。1日で10㎝余りも成長します。

これだけでもすごいことですが、さらに病原菌などの微生物に対抗するため、葉の表面は厚いワックスでコーティングし濡れにくくしている。病原菌は水分があると繁殖しやすくなるからです。

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写真は雨上がりの時のヨシの葉です。雨水をはじいて水滴となっています。雨上がり直後にヨシ原に入ると水滴でびっしょりとなります。しかし風が吹くと水滴を飛ばしてくれるので、少し経つと思いのほか濡れません。このようにして病原菌から守っているだけではなく、ワックス層の下には抗菌物質を蓄えているそうだ。

(下記などを参照した)
https://patents.google.com/patent/WO2007105581A1/ja
「抗微生物剤及び抗微生物性組成物」

『たたかう植物』稲垣栄洋 ちくま新書

また葉の裏側の気功から病原菌が入りやすいそうだが、そこには病原菌が入りそうになると気功を閉じるシステムが働くという。
ヨシの葉がちまき作りに使われるのは葉の中に抗菌作用があるからといわれます。

「多くの葉緑素や独特な香りがあり、さらに丈夫で粽(ちまき)を保存しやすいように抗菌効果を持つ葉っぱが使われます。粽を蒸している或いは煮込んでいるうちに、葉っぱの香りが粽の内側まで浸透し、特別な風味を与え、さらに美味しくなります」ということのようです。

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( ヨシの葉で包んだちまき写真 JAしが女性協議会)

上牧・鵜殿ヨシ原の近隣の小学校では、生徒さんたちが<ちまき>(粽)づくりにヨシの葉を採りに訪れます。

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(写真 近隣の小学校の生徒さんがちまき作りのため、

ヨシの葉を採りに上牧・鵜殿ヨシ原へ 2023年6月)

ヨシの葉にも茎にも抗菌作用があということです。

地下茎に栄養を貯める

ヨシの葉はこのように抗菌作用をもち、草食動物から身を守るためにケイ素で葉の表面を固くし、葉の周りはのこぎりの歯のようにガラス質を並べる。それだけではなく地上の葉の栄養を少なくして草食動物のエサとして適さないように、光合成によって作り出した栄養分を地下茎に送り蓄積します。

このように食べにくく栄養価も少なくなるイネ科植物の進化によって草食動物の多くは絶滅したと考えられるという。600万年余り前の事と言われている。

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(ヨシの地下茎。生育の良いヨシの地下茎は地下2m~3m余りまで分布している。写真・資料NEXCO西日本)

ヨシは秋になりと栄養分の全てを地下茎に蓄えます。葉は枯れ落ち、茎は繊維質のみになっていく。そして地下茎に蓄えられた栄養物で翌年の春葦牙(あしかび)として芽を出していきます。

繊維質のみになったヨシを削って、篳篥の蘆舌(リード)は作られます。

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[4]「つる草抜き」今後の日程

第10クール 8月20(火)/ 8/21(水)   (夏時間) ※2

いよいよ最終クールとなりました。
熱中症に気をつけて、ご参加いただければと思います。
※雨天の場合は中止です。また天気予報で、「雨の予報」の場合、中止になる可能性が高いです。
「中止」の場合はこの『ヨシ原通信』などでお知らせします。

●夏時間の「つる草抜き」は朝8時から11時までです。受付専用の事務員がいるわけではありませんので、ボランティアの受付は、8時のみとなります。よろしくお願いいたします。
(問合せ先は 090-1538-1693 雅楽協議会・鈴木となります)
●持物 鎌などはありますが、手袋(軍手)や帽子、飲み物・食べ物などは持参ください。
特に熱中症にご注意ください。
●ボランティア保険(障害保険 ケガや熱中症)に今年も入っています。氏名の記載をお願いしています。保険料はこれまで同様に雅楽協議会が支払います。
●6月中旬からは、台風などの影響を避けるため工事関連は撤去されておりトイレもありません。

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[5] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行

篳篥用ヨシが全滅した2021年秋、なんとかヨシを再生できないかと模索した経過や、問題点など、またつる草抜きの意義や活動などを記録しました。写真を多く掲載しました。
鈴木治夫 著 発行:2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁
定価 1,100円(税込)

問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281
上記アドレスより申し込めます。

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[6] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について

「つる草抜き」エリアの篳篥蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記へご連絡ください。
連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com (上牧実行組合 木村和男氏)

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[7] 寄付のお願い

篳篥用ヨシ再生(つる草抜き)への寄付振込先

●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[8]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』バックナンバー 検索 (各アドレス(青ローマ字)をCtrlを押しながらクリック)

№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684
№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139
№270~最新号 (2024年1月11日)~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875

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[9] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/

発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

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