『ヨシ原通信』No.324 2024年8月25日(日)

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『ヨシ原通信』No.324 2024年8月25日(日)
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[1] 8月27日(火)午前10時上牧公民館
予定通り 「鵜殿の自然」環境セミナー 大倉清教
[2]「つる草抜き」今年も全て終わり
[3] ヨシのあれこれ-⑥
キツネノカミソリ
[4]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[5] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[6] 寄付のお願い
[7]『ヨシ原通信』バックナンバー
[8] 問合せ先

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[1]「鵜殿の自然」環境セミナー 講師・大倉清教さん

予定通り開催します。
8月27日(火) 午前10時~12時 上牧公民館 無料
主催・メディアテーク五領(MT5)
台風の接近に伴い開催が危ぶまれていましたが、
8月27日の午前中、予定通り開催です。
鵜殿をもっともっと知っていきましょう。無料です。ご自由にご参加ください。

8月27日(火)午前10時~12時・上牧公民館2階
(高槻市上牧町1丁目3 上牧駅より徒歩7分 )

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チラシより抜粋

講師(大倉清教さん)自己紹介 ・「デザイン」の仕事をしています
鵜殿って、どんなところ? ・ 鵜殿のヨシ原とヨシ原焼き
四季折々の自然と景色 ・ 鵜殿の美しい自然
鵜殿の生きもの ・ 様々な生きものの暮らし
生きものたちの不思議 ・ つながっている自然生態系
この自然を守るための提案 ・ 鵜殿のヨシ原焼き、つる草抜き・ ビオトープ(自然態圏)と自然環境教育

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(カタツムリ 鵜殿にて 写真 大倉清教さん)

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[2]「つる草抜き」今年は全て終わりました。

最終第10クールは雨で1日だけでしたが、有志の方・アルバイトの方々でエリアの32までの7000㎡の区域すべて「つる草抜き」を終えることが出来ました。
ご参加いただいたみなさん、暑い中本当にありがとうございます。

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ヨシは秋には枯れ始め、栄養分を地下茎に送り、繊維質のみになります。
繊維質のみになった茎(稈)を来年の1月から入会権をお持ちの地元の方々が刈り始めます。(他の方はヨシを刈ることは出来ません)
「つる草抜き」を始めて3年です。さらに篳篥の蘆舌用の良いヨシが増えていく事を願っています。

なお、「つる草抜き」を中心になって担っていいただいたアルバイトの方々へは、多くの皆様からの寄せられた寄付金より拠出させていただいています。
参加したくもヨシ原は遠くて参加できない方、忙しくてボランティアに参加できない方、雅楽を伝えていこうという方々などより寄付をしていただき、その方々に変わってアルバイトの方々に「つる草抜き」をしていただいています。
寄付していただいた個人、団体の方々ありがとうございます。今年も無事に「篳篥用ヨシの再生」事業を進めることが出来ました。心より御礼申し上げます。

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(「つる草抜き」エリア 昨年9月の上牧・鵜殿ヨシ原)

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[3] ヨシのあれこれ-⑥

キツネノカミソリ

キツネノカミソリは今年も咲きました。
「今年も咲くかな?」といつも話題に上ります。

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キツネノカミソリ

キツネノカミソリはヒガンバナ科の多年生草本球根植物で、早春から初夏にかけて帯状の葉をたくさん茂らせ、夏になると葉が黄変して枯れる。

そして、葉のない状態で球根からの栄養分で茎を伸ばし花を咲かせるので、地面からいきなり花が咲いたように錯覚させられます。

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(球根から直接茎を伸ばし花を咲かせる。 キツネノカミソリの球根)

名前の由来

名前の由来は、キツネが生息するような場所に自生する、葉がない状態でいきなり花が伸びてくる姿がキツネに化かされたようだから。葉の形が昔のカミソリに似ているから、山の中で「狐」が使う「剃刀」との連想でキツネノカミソリになったとの説が一般的ですが、

しかし、キツネなどは、触覚を補助する器官としてヒゲがあり、身体を防護する為に体毛があるのですから、それを剃って失うことは死活問題ですよね。キツネか剃刀を使うのだろうかと疑問にも思います。

別の説では、彼らの言う「カミソリ」とはすなわち「憑祓(かみそり)霊刀」であり、日々の煩雑な暮らしの中で汚れ、損なわれてしまった霊威の穢れをそぎ落とし、その新陳代謝を高めるために用いる道具(人間で言うところの幣(ぬさ)にあたる)のことである、というのもありました。ここでは名前の由来はここまでで。

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(写真 キツネノカミソリの葉 春に葉だけを出します。葉が枯れて無くなり、

球根から直接茎が出てお盆のころに花が咲く。花は葉を見ることなく、葉は花を見ることがない)

キツネノカミソリはお盆に
彼岸花はお彼岸に 花を咲かせる

キツネノカミソリは、彼岸花(ヒガンバナ・曼殊沙華)とよく似ています。
同じヒガンバナ科ですから当然かもしれませんね。

ところがキツネノカミソリとヒガンバナは、特徴的に異なる所があるようです。
キツネノカミソリは お盆のころに咲いて
彼岸花は お彼岸の頃に咲く。
なぜ そのようになっているのでしょか?不思議ですね。

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彼岸花 上牧・鵜殿ヨシ原にも「つる草抜き」エリアより下流側の管理道路の横に彼岸花が咲いています。

春に葉を出し、お盆に花を咲かせる キツネノカミソリ
花を咲かせてから 冬に葉を光合成する彼岸花

どちらも花と葉の時期がずれています。それにしても葉が出てから花が咲くキツネノカミソリ。対して花が咲いてから葉が出る彼岸花。なぜ? 不思議です。

どちらも毒を持つ

キツネノカミソリも彼岸花も毒を持っている。解説書には花にも毒があるので気をつけてと書いてあります。

ヒガンバナの伝来

キツネノカミソリの伝来などについては不明の事が多いようですので、ここでは同じヒガンバナ科のヒガンバナ(曼殊沙華)の伝来について書いてみます。

(以下『なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか』幻冬舎 稲垣栄洋など参照しました)

曼殊沙華の原産地は中国大陸で、縄文時代に伝来したわずかな数の株から日本中に広がったと考えられていて、球根で増えた株はどれも同じ性質を持つクローン。そのため日本にある曼殊沙華は同じ時期に花を咲かせるという。

曼殊沙華の球根は毒を持っているが、水にさらして毒を取り除けば食べることができ、豊富なでんぷんを得ることができる。そのため飢饉や天災などの食料にするため彼岸花は村から村へと伝えられ、人々の手によって植えられていった。

彼岸花が咲くということはそこに私たちの祖先が耕した土と彼らが植えた球根があるということで、人々が暮らした土地の歴史を今に伝えている、という。

また、ヒガンバナには「死人花」「幽霊花」「捨て子花」など不吉な別名も多くあるという。

「ヒガンバナを採ると家が火事になる」という伝承もあり、いざというときの食料確保のために「あの花には毒がある」「死人花だから掘ってはいけない」と言い伝えられてきたのではないか。それがいつしか当初の目的が忘れられ、不吉なイメージだけが残ってしまったといいます。

キツネノカミソリの名前も何か深い意味があるように思える。

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上牧・鵜殿ヨシ原に咲くキツネノカミソリ 群生しています

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[4] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行

篳篥用ヨシが全滅した2021年秋、なんとかヨシを再生できないかと模索した経過や、問題点など、またつる草抜きの意義や活動などを記録しました。写真を多く掲載しました。
鈴木治夫 著 発行:2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁
定価 1,100円(税込)
問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281
上記アドレスより申し込めます。

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[5] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について

「つる草抜き」エリアの篳篥蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記へご連絡ください。
連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com (上牧実行組合 木村和男氏)

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[6] 寄付のお願い

篳篥用ヨシ再生(つる草抜き)への寄付振込先

●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会

●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫

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[7]『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』バックナンバー 検索 (各アドレス(青ローマ字)をCtrlを押しながらクリック)
№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684
№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139
№270~最新号 (2024年1月11日)~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875

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[8] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/

発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

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