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『ヨシ原通信』No.348 2025年4月3日(木)
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[1] NHK「新日本風土記」「西国街道 西宮〜京都 祈りの旅」
「ヨシを守る人々の思い」放映予定
BSP4K 4月7日(月)21時~22時/ BS 4月8日(火) 20時〜21時
[2] 篳篥用ヨシ再生などの動き 「大阪ワンダーランド」で配信
[3] つる草抜き 日程
[4]「牧野富太郎博士と鵜殿のヨシ -未来につなぐヨシ原-」『朱』86号に掲載
[5] 『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[6] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[7] 寄付のお願い
[8] 『ヨシ原通信』バックナンバー及び問合せ先
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[1] NHK「新日本風土記」「西国街道 西宮〜京都 祈りの旅」
「ヨシを守る人々の思い」放映予定
BSP4K 4月7日(月)21時~22時/ BS 4月8日(火) 20時〜21時
NHKの「新日本風土記」で雅楽の篳篥の蘆舌(ろぜつ・リード)に使用する篳篥用ヨシ再生への動きや「ヨシ原焼き」なども放映されるのではないかと思います。(取材は受けたのですが、編集内容は不明です)
4月7日はBSP4Kで21時から、4月8日はBSで20時から放映予定とのことです。(3月26日放映は特定の地域のみとのことでした)
「西国街道 西宮〜京都 祈りの旅」 – 新日本風土記 – NHK
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[2] 篳篥用ヨシ再生などの動き 現代ビジネス「大阪ワンダーランド」で配信
https://gendai.media/articles/-/148719?imp=0
既に告知済ですが、篳篥用ヨシ再生への大きな流れについて記されていますので、まだ見ていない方はどうぞ。
なお、「つる草抜き」へ取り組みの動きについてはほとんど記されていませんので、簡単に記しておこうと思います。
4年前の秋、上牧・鵜殿ヨシ原の上流側で篳篥用ヨシの刈取りをされている上牧実行組合の木村和男さんから2021年9月に「ヨシはつる草に押し倒されて篳篥用ヨシは全滅してしまったと言ってよいでしょう」と写真を添付しての一報で、「予想されていたとはいえ早急に何とかしないと雅楽を伝承できない」との思いから主要な雅楽の方と相談し、雅楽協議会の中に「ヨシ対策室」を設置。「共同代表」に元宮内庁式部職楽部首席楽長の6名の方々、「賛同団体」に雅楽演奏団体の30団体、「賛同個人」に287名の方々、「事務局」に3名、それぞれ296名のお名前と団体の名称を『雅楽だより』2022年1月1日号(68号)掲載させていただき、「ヨシ対策室」が発足しました。
そしてこの『ヨシ原通信』もヨシ再生への情報を賛同いただいている方など多くの皆様と共有する為に1か月後の2月10日より雅楽協議会「ヨシ対策室」が発行を始めました。この号で348号となりました。
2022年4月10日の「つる草抜き」には400名の方々にお集まりいただきました。本澄寺でのコンサートには600名の方々にお越しいただきました。主催は雅楽協議会です。
(写真上 2022年4月10日 つる草抜きの受付は順番の列ができる。参加者400名)
(写真上 つる草などを抜くボランティアの方々 2022年4月10日)
(「東儀秀樹ミニコンサート」本澄寺に600名 2022年4月10日)
2022年「つる草抜き」を始める時はどのようになるのか不安でたまりませんでしたが、振り込んでいただいた寄付は26団体、513名(直接の寄付の方の人数は含まれていません)から予想をはるかに超える800万円近い寄付を寄せていただき、abtよりの助成金30万円を受け合計818万1500円となりました。
この2022年の「つる草抜き」の参加者は、4月765名、5月159名、6月46名、7月89名、8月135名、9月54名、のべ1248名の多くの方々にご参加いただきました。800万円を超える寄付金と1000名を超える参加者により、初年の「つる草抜き」を最後まで行うことができました。心よりお礼申し上げます。
これらの活動があったからこそ第10回の検討会でも「ヨシ再生への実績」につき高い評価を頂いたところです。(『ヨシ原通信』№344)
(写真上 2023年5月21日 ヨシの間に入りつる草を抜く)
2021年秋、暗中模索の中雅楽協議会の中に「ヨシ対策室」を設置し、雅楽関係者のほとんど全ての方が協力できたから篳篥用ヨシ全滅という当面の「雅楽の危機」は乗り越えられたと思います。
下記に3年間の会計報告を記載します。寄せていただきました寄付は有効に使わせていただきました。ありがとうございます。
「つる草抜き」に参加してくださいました多くの方々、寄付を寄せていただきました団体や個人の方々、ご協力いただきました皆様、それぞれにお会いしてお礼を申し上げるべきところですが、この紙面にて心よりお礼申し上げます。
会計報告
2022年
収入 寄付金総額 7,881,500円
Abtより助成 300,000円
収入合計 8,181,500円 (818万1500円)
支出 アルバイト等 4,452,000円
保険・備品・チラシ印刷など 417,184円
事務局費(交通費・宿泊費など) 1,300,861円
支出総額 6,170,045円
残高(繰越) 2,011,455円
2023年
収入 前年より繰越 2,011,455円 (201万1455円)
寄付金総額 1,104,463円 (コンサート等の寄付含)
SDGs受賞岩佐財団より賞金 2,000,000円 (200万円 )
助成Abt 300,000円 (30万円 abt 助成)
収入合計 5,415,918円 (541万5918円)
支出 アルバイト等 2,955,000円 (295万5千円)
保険・備品・チラシ印刷など 69,174円 (6万9174円)
事務局費(交通費・宿泊費など) 756,222円 (75万6222円)
支出合計 3780396 (378万396円)
残高(繰越) 1,635,522円 (163万5522円)
2024年
前年繰越 1,635,522円 (163万5522円)
寄付 286,900円 (28万6900円 (コンサート等での寄付含む))
収入合計 1,922,422円 (192万2422円)
支出 アルバイト代 1,600,000円 (160万円)
保険・備品・チラシ印刷など 66,708円 (6万6708円)
事務局費 交通費・宿泊費 292,572円 (29万2572円)
支出合計 1959280 (195万9280円)
残高 -36,858円 (赤字 3万6858円)
(2024年は収入が少ないのでアルバイトの方にはとても苦労を強いてしまう結果となってしまいました。事務局の交通費・宿泊費も予算に合わせて大幅に削りました。それでも3万円強の赤字となりました)
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[3] 今年の「つる草抜き」 日程
今後の「つる草抜き」予定日です。是非ご参加ください。(雨の場合は中止です)
日程は 4月12日(土) 午前9時~12時
4月27日(日) 午前9時~12時
5月10日(土) 午前9時~12時
5月24日(土) 午前9時~12時
受付は つる草抜きエリアの淀川沿いです。
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[4] 「牧野富太郎博士と鵜殿のヨシ -未来につなぐヨシ原-」
『朱』86号に掲載
篳篥用ヨシについても調べていた牧野富太郎博士について、詳細な資料を添えて「鵜殿のヨシ」について書かれています。著者は支倉千賀子(東京農業大学農学部非常勤講師)、田中純子(練馬区立牧野記念庭園学芸員)、池田博(東京大学総合研究博物館准教授)の方々です。
掲載されている『朱』第68号(p155~p172)は、伏見稲荷大社より今年3月1日発行されています。
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[5] つる草抜き 活動記録
『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行
篳篥用ヨシが全滅した2021年秋、なんとかヨシを再生できないかと模索した経過や、問題点、つる草抜きの意義や活動など写真を多く掲載し記録しました。
鈴木治夫 著 発行:2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁
定価 1,100円(税込)
問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281 上記アドレスより申し込めます。
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[6] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
「今年採取のヨシは、太くてきれいなヨシが採取された」と上牧実行組合の木村組合長さんが話されました。
「篳篥用ヨシの在庫は無くなりました」とのことです。
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[7] 寄付のお願い
「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。
寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032
[加入者名]雅楽協議会
●銀行は
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫
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[8] 『ヨシ原通信』バックナンバー 及び 問合せ先・連絡先
http://gagaku-kyougikai.com/?p=4677
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693(鈴木)
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫
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