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『ヨシ原通信』No.363 2025年9月15日(月)
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[1]「ボランティアら草抜き」(『朝日新聞』大阪版・9月13日)に掲載
[2] 9月12日のヨシ原
[3]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[4] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[5] 寄付のお願い
[6]『ヨシ原通信』バックナンバー及び問合せ先
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[1] 「ボランティアら草抜き」(『朝日新聞』大阪版・9月13日)に掲載
9月12日に行われたボランティアによる「つる草抜き」が、翌13日の朝日新聞大阪版にと写真入りで報道されました。
記事の内容は、12日の「つる草抜き」の様子に続き「雅楽協議会は2022年~24年、ボランティアやアルバイトを募って、年45日ほどつる草抜きの活動をしてきた。協議会世話人の鈴木治夫さんは「想像以上にボランティアが集まり、人々のヨシ原を守りたいという思いの強さを感じてきた」と語った。上牧実行組合の木村和男組合長は「つる草の勢いはすごく、組合だけではヨシの保全ができない状況で、ボランティアたちの支援はありがたい」と話す」と写真入りで報道してくださいました。
「つる草抜き」は、今年もボランティアの方々によりを継続して行われています。6月からは月1回継続され、9月は12日に「つる草抜き」が行われました。この様子を『朝日新聞』の記者が取材され、翌日の朝刊に掲載されました。記事には2022年~2024年までの3年間、ボランティア・アルバイトによる上牧・鵜殿ヨシ原での篳篥用ヨシの再生・つる草抜きを継続してきたことも掲載していただきました。記事のタイトルは「守ろう 鵜殿のヨシ原 高槻 ボランティアら草抜き」です。
[2] 9月12日のヨシ原

つる草抜きの区域の外は、ほとんどヨシを見ることがありません。
背の高いのはオオブタクサ。種が1本のブタクサには1万粒ほどたくさんの種が付いていそうです。
この種がまき散らされ翌年に芽を出します。芽を出す余地がなければ、土の中で眠っていて、数年後に芽を出すのでしょう。恐ろしい。

区域外はヨシを見つけるのが大変。
「つる草抜き」を2022年に始めていなければ、今頃はこのようにヨシは生えてこなくなっていただろう。

区域内(8辺り)(昨年まで除草)でも、オオブタクサが蔓延。背の高いのもオオブタクサ。

区域内(9辺り) ヨシにからまり付いたつる草を、手をのばして除草。この作業は意外に時間と手間がかかる。暑い中での作業です。

区域(30辺り)の外(堤防側)。一歩、区域外に目を向けると、ヨシの無くなった「ヨシ原」。呆然と眺める人たち。背の高いのはオオブタクサ。

区域(32辺り) は、今年も手入れをしているのでヨシが育っている。
手入れをしている区域と、何もしていない区域では厳然とした違いがはっきり分かります。
たった1年でも手入れ(つる草抜き)を怠ると、このような違いが出るとは思っていませんでした。
2022年から始めたので、ヨシを後世に伝えることができました。
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[3]『雅楽だより』全て閲覧自由となりました。
2005年4月より発行しました『雅楽だより』は、創刊号より最終76号(2024年3月)まで自由に読むことが出来ます。
全て閲覧・ダウンロードは無料です。検索(人名検索・事項検索)もできます。
武蔵野楽器のホームページ 雅楽だより よりお入りください
https://musashino-gakki.com/gagakudayori/?sort
「つる草抜き」の取組については、68号(2022年1月)より76号(2024年3月)まで毎号掲載しています。是非お読みください。
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[3] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行
誤記載がありました。お詫びして訂正します。変更してください。
⓵ P28 4段
誤→ 2017年 実施 順延日 2日間
正→ 2017年 実施 2月26日
⓶ P28 4段
誤→ 2019年1月28日
正→ 2019年2月17日

『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』表紙
目次 ページ
はじめに 2
1.篳篥用ヨシ 全滅から再生へ~上牧・鵜殿ヨシ原~ 4
2.この18年間の篳篥用ヨシをめぐって 22
3.ヨシ原焼きの歴史 28
4.ヨシの成長 空洞はどのように形成されるのか 32
5.篳篥の蘆舌 ダンチクからヨシへ 36
6.牧野富太郎 篳篥用ヨシの調査 鵜殿ヨシ原へ 40
7.書籍などに登場する「鵜殿」 49
篳篥などに関する話題 トピックスなど
鈴木治夫 著
発行: 2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁 定価 1,100円(税込)
問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281
上記アドレスより申し込めます。
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[4] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
「今年採取のヨシは、太くてきれいなヨシが採取された」と上牧実行組合の木村組合長さんが話されました。
「篳篥用ヨシの在庫は無くなりました」とのことです。
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[5] 寄付のお願い
「つる草抜き」の活動を続けていくための寄付をお願いしています。
寄付振込先
●郵便局は
郵便振込用紙に「ヨシへ寄付」と記入頂き
[口座番号]00140‐5‐614032 [加入者名]雅楽協議会
●銀行は
三井住友銀行 田無支店 普通 4012320 雅楽協議会 鈴木治夫
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[6] 『ヨシ原通信』バックナンバー 及び 問合せ先・連絡先
http://gagaku-kyougikai.com/?cat=12
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡ 090-1538-1693(鈴木)
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

篳篥を吹く源博雅
岡野玲子さんの御好意により使用させていただいています
(岡野玲子著『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano
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