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『ヨシ原通信』No.373(2026年4月28日(火)
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[1] 高槻市より感謝状
[2]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録
[3]『ヨシ原通信』バックナンバー
[4]『雅楽だより』バックナンバー
[5] 問合せ先
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[1] 濱田剛史 高槻市長より感謝状をいただきました。
「鵜殿のヨシ原の保全に多大なる貢献をされました」と高槻市長より感謝状をいただきました。感謝状は私宛になっておりますが、篳篥用ヨシの再生・保全にご協力いただいた多くの方々(ボランティア、アルバイトなどで「つる草抜き」にご参加の方々、寄付や助成を寄せてくださった個人・団体の方々)のべ4500余への感謝状と思っています。ここに感謝状を頂いたことを報告させていただきます。
高槻市長 よりの感謝状 下記写真

「感謝状 雅楽協議会 鈴木治夫様
あなたは本市の誇るべき地域資源である鵜殿のヨシ原の保全に多大なる貢献をされました。よってここに深甚なる感謝の意を表します 令和八年四月二十一日
高槻市長 濱田剛史 印 」
この感謝状に対し下記のメッセージを私より送りました。
「感謝状をありがとうございます。この感謝状は関係した多くの方々への感謝状と思っております。
ヨシ原のつる草抜きは、5年前の2021年9月 上牧実行組合の木村和男さんから「篳篥用ヨシは全滅です」という連絡を受けたことから始まりました。予想されていたこととはいえこの時の衝撃はとても大きいものでした。「篳篥用ヨシの全滅。それは雅楽の歴史的な危機。1000年続いている雅楽の音色が廃れる。それも私たちの時代で」この時代に生きる雅楽関係者として、「なんとしても後世に「篳篥用ヨシ」を伝えていきたい」

(写真・2021年9月上旬、上牧実行組合の木村さんより「篳篥用ヨシは全滅です」と連絡を受ける。ヨシがつる草に押し倒されヨシの生えていないヨシ原 写真 木村さん)
「手をこまねいていたら「再生」の余地も無くなる」との思いから、翌2022年春から始められるよう、わずかな時間の中、雅楽協議会で「つる草抜き」を提案し、ボランティア・寄付・アルバイトを募りました。雅楽師の東儀秀樹さんよりボランティアでの「東儀秀樹ミニコンサート」の協力も得て翌2022年4月10日より「つる草抜き」を始めました。


(写真・2022年4月10日、「つる草抜き」のボランティアに朝から400名の方々に参加いただきました。上・受付 下・ヨシ原での「つる草抜き」)

(「東儀秀樹ミニコンサート」は2022年から4年連続で「つる草抜き」の初日に開催。東儀さんもコンサートを含めボランティアで参加。写真・ヨシ保全について語る東儀さん)

(写真 2022年のコンサートを準備されたボランティアの方々。会場の本澄寺にて)
2022年から2025年までの4年間でご参加いただいたボランティア・アルバイトの方々は2500名を超え、寄付などでご協力・ご支援・助成を頂いた団体や個人は2000を超え、合計で4500の個人や団体となりました。

(写真・2023年3月29日「つる草抜き」が評価され「第2回SDGs岩佐賞 芸術部」を受賞。公益社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(abt)よりも2年続けて助成を受ける)
この4年間、約7000㎡の「つる草抜き」を成し遂げ篳篥用ヨシを再生させることが出来ました。

(写真・つる草抜きの範囲は枠線内の約7000㎡。2025年10月 写真・NEXCO西日本)

(写真 「つる草抜き」によって再生されたヨシ原 2023年9月)
民間の力だけで「篳篥用ヨシの再生・継承」を続けていくことが難しいことは取り組む前から分かっており、2024年9月5日、雅楽師東儀秀樹氏と雅楽協議会は文化庁長官都倉俊一氏と面会し「篳篥用ヨシ再生・継承」「つる草抜き」への助成の確約を得て、2026年度から助成を頂けるようになりました。

(写真 文化庁にて2024年9月5日。文化庁長官に「篳篥用ヨシ再生」への助成をお願いする。右 東儀秀樹氏、中央 都倉俊一文化庁長官、左 鈴木治夫)
今振り返っても、あの2021年秋、もし躊躇していたらヨシ原はつる草に覆われ、悔やんでも悔やみきれず、歴史的な後悔のみを残すこととなっていたでしょう。

(写真 2025年9月12日のヨシ原。除草していない所のヨシ原。つる草に覆われてヨシは生えていない。もし「つる草抜き」を行っていなかったら、このように手を付けようがなくなっていた。写真後方に工事中の高速道路)
今後は国、自治体、民間の協力によりこのヨシ原で「篳篥用ヨシ」の再生・継承を続けられ、1000年以上継承されてきた雅楽がこれからも1000年、2000年と続けられていくことを願って 感謝状へのお礼のメッセージとさせていただきます。」
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[2] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生ちへ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』
つる草抜きの意義や活動などを記録した冊子
問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
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[3] 『ヨシ原通信』バックナンバー
『ヨシ原通信』バックナンバー
№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684
№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139
№270~最新号 (2024年1月11日)~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875
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[4] 『雅楽だより』バックナンバー
バックナンバーは下記より無料で自由に読めます。検索付きです。
https://musashino-gakki.com/gagakudayori/?sort
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[5] 問合せ先・連絡先
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡090-1538-1693(鈴木)
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫
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篳篥を吹く源博雅
岡野玲子さんの御好意により使用させていただいています
(岡野玲子著『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano