『ヨシ原通信』No.376 2026年6月2日(火)

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『ヨシ原通信』No.376 2026年6月2日(火)

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[1]  東文研『篳篥蘆舌の原材料・ヨシに関する報告書』を発行

[2]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録

[3]『ヨシ原通信』バックナンバー

[4]『雅楽だより』バックナンバー

[5]  問合せ先

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[1] 東文研『篳篥蘆舌の原材料・ヨシに関する報告書

―淀川河川敷 上牧・鵜殿を中心にー』を発行

報告書(A4判30ページ)を発行されたのは、東京にある「独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所 無形文化財遺産部」で無形文化財研究室長の前原恵美氏を中心にまとめられたようです。前原氏は上牧公民館で開催した「つる草抜きまとめの会」や国際日本文化センターでのシンポジュウムなどにも参加され取材されています。

篳篥用ヨシについてもいろいろな角度から調査され、まとめられています。東文研のホームページに後日公開・掲載されるとのことです。

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「上牧・鵜殿」

この報告書のタイトルに「上牧・鵜殿」と記したことについて前原氏は「淀川河川敷は「鵜殿」と通称されることが多いが、当該地は厳密には、道鵜町の入会権を持つ「道鵜実行組合」を中心に作られた「鵜殿のヨシ原保存会」と、上牧町の入会権を持つ「上牧実行組合」が保全に取り組みつつ管理している。このことを鑑みて、本報告書では当該地を基本的に「上牧・鵜殿」と記した」と書かれています。

私(鈴木)もなるべく誤解を生まないように「上牧・鵜殿ヨシ原」と記すように努めています。

 「つる草抜きは文化活動の一環」

報告書の「篳篥蘆舌の原材料・ヨシを育む上牧・鵜殿」の項では、つる草抜きを文化活動の視点から次のように考究されています。

「ツルクサ抜きの作業は、ヨシ原焼き後、夏いっぱい続く炎天下の重労働である。継続が必須な活動ながら、ボランティアに頼らざる得ないツルクサ抜きの状況は、活動継続の不安材料になっていた。こうした状況下で、雅楽の継承に欠かせない原材料の安定的な確保の観点から、マンパワー確保のための継続的な資金援助を望む声が次第に大きくなっていった。なお、雅楽協議会を中心に行われてきたツルクサ抜きが、草抜きの作業のみならず、中間報告会を行ったり、ツルクサ抜きに合わせて雅楽演奏を行ったりして、活動の意義や雅楽との関りを周知する工夫を継続してきたことは見逃せない。執筆者は、こうした雅楽協議会の草の根活動が、「ツルクサ抜きは単なる除草作業てはなく文化活動の一環である」という意識を浸透させる大切な一助になったと考えている」(p8)

と記されています。振り返ってみると、ここでまとめてくださっているように、「つる草抜き」をめぐって植物や動物との関係性から、「ヨシ刈」が祇園祭の鉾にも使われ、石清水八幡宮は大安寺の行教(雅楽の作曲家)との関係まで思いを寄せ、ダンチクからヨシへ変わった理由の仮説にも出会いました。つる草抜き掘下げての考察はするどい。

 「窮状を訴える声を上げて良いし、上げるべきでしょう」

「おわりに」では「予期せぬ外圧によって需要(鑑賞者・愛好者など)と供給(実演家や関連技術者など)のバランスが大きく崩れることがあります。この場合には、芸能にかかわるどのような立場からでも窮状を訴える声を上げて良いし、上げるべきでしょう。さもないと芸能そのものや、芸能にかかわる幅広い人々に甚大な影響が及びかねません」とまとめています。

以下目次にありますように上牧・鵜殿のヨシだけではなく、渡良瀬のヨシ、琵琶湖西湖のヨシ、北上川のヨシの紹介とそれらのヨシの比較もされています。

● 目次

・はじめに

・「ヨシ原保全にかかる各地の取り組み」調査先一覧

・目次

・篳篥蘆舌の原材料・ヨシを育む上牧・鵜殿 1

前原恵美(東京文化財研究所無形文化遺産部)

・トピックス ヨシ原保全にかかる各地の取り組み

前原恵美・中川優子(東京文化財研究所無形文化遺産部) 9

・各地のヨシの比較―上牧・鵜殿のヨシの特性把握に向けた予備的調査―

中川優子 15

・上牧・鵜殿の最新動向とこれから

前原恵美 26

・おわりに 29

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[2] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生ちへ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』

つる草抜きの意義や活動などを記録した冊子

問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701

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[3] 『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』バックナンバー

№369~最新

http://gagaku-kyougikai.com/?cat=12

№270~337 (2024年1月11日)~

http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875

№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)

http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)

http://gagaku-kyougikai.com/?p=684

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[4] 『雅楽だより』バックナンバー

バックナンバーは下記より無料で自由に読めます。検索付きです。

https://musashino-gakki.com/gagakudayori/?sort

雅楽の情報が詰まっています。

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[5]  問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp

℡090-1538-1693(鈴木)

雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/

発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

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篳篥を吹く源博雅

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岡野玲子さんの御好意により使用させていただいています

(岡野玲子著『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano

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