『ヨシ原通信』No.327 2024年9月11日(水)

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『ヨシ原通信』No.327 (2024年9月11日(水)
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[1]「つる草抜き」エリアの河川事務所による除草
[2] ヨシの活用を広げるために
ヨシを考える シンポジュウム
[3]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[4] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[5]『ヨシ原通信』バックナンバー
[6] 問合せ先

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[1]「つる草抜き」エリアの河川事務所による除草

先日「つる草抜き」エリアの周りの除草が国交省淀川河川事務所により行われました。

image001新上流エリアより下流側を望む

ロープの外側(エリア外)に生えていた雑草などを除草していただいたのでヨシだけが250m余にわたり育っているのが良く分かります。

image003「つる草抜き」エリアの外周がきれいになりました。
これで周りからつる草などが入り込んでくることはありませんね。

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[2] ヨシの活用を広げるために

ヨシを考える シンポジュウム

10月12日 枚方市総合文化芸術センター 午後2時~

昔はヨシを多様に使用していました、例えばヨシズにし、建築材料にも使用し、燃料にもなりました。平安時代にはヨシを刈って売り歩く商売も成り立っていました。

ところが最近は、ヨシズは中国から安いヨシズが輸入されるようになり、建築材料は激変しヨシは全く使用されません。燃料はガスや電気に変わりました。ヨシは雅楽の楽器・篳篥のリードに使われるぐらいになり、ほとんどのヨシが「ヨシ原焼き」で燃やされる運命にあります。

そこで何とかヨシを活用できないかと、アトリエMayの塩田さんなどが知恵をしぼり、ヨシ紙を照明にしたり、文具をデザインするなどの他、現在はヨシを繊維化する自社工場を設立され、タオルやカバン、ストールなどにされています。

image005写真 ヨシの繊維から作られたタオルふきんなどが 国立劇場オリジナル として販売されています。ヨシ繊維は抗菌性や消臭効果もありこれからヨシの活用が期待されています。

写真提供 アトリエMay
image007特製タグには、国立劇場のマスコットのくろごちゃんが篳篥を吹いています。
デザインは立入晴子氏描き下ろしの、篳篥を吹くくろごちゃん。

image009

写真 ヨシ繊維のカバン、タオル、ストールなど 提供 アトリエMay

ヨシの活用をさらに広げるためにアトリエMayの塩田さんらが昨年「一般社団法人 ヨシオープンイノベーション」を結成され第1回のシンポジュウムが 淀川の向かい側 枚方市総合文化芸術センターで10月12日午後2時から開催されます。

シンポジュウム(2時~4時)の参加は無料です。
是非ご参加ください。

ヨシの事をさらに知っていきましょう。

第一回シンポジウムと交流会「考えるヨシ 未利用資源の活用」

●日程 2024年10月12日(土)
●場所 枚方市総合文化芸術センター
1階ひらしんイベントホール(枚方市駅より徒歩5分)

●タイムスケジュール
14:00-16:00(開場13:45)

第1回ヨシのシンポジウム
参加費:無料
定員100名
17:00-19:00(開場16:30)

篳篥演奏会と交流会(参加費2,000円※軽食付)
参加費:2,000円
定員100名

終日開催:ヨシ商品の展示販売

イベントにご参加頂ける場合は、下記からお申込み頂きますと幸いです。
https://www.yoshi-open-innovation.org/symposium/

ご多忙の折、休日でもあり大変恐縮ですが、是非ともご参加頂きますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

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お話しする人は

・小山弘道 (植物生態学研究者・協議会顧問)
「うどののヨシとその再生に向けて」

鵜殿ヨシ原の保全にかかわり50年余り。1975年に「ヨシがどんどん悪くなっている」ことから高槻市の自然保護相談員として調査を始め、「鵜殿ヨシ原研究所」を創設し地道な活動を続けています。
・笹井良隆 (協議会アドバイザー)
・鈴木治夫 (雅楽協議会・協議会顧問)

「日本の文化を守るヨシ」

「つる草抜き」により篳篥用ヨシの再生を3年間にわたり実現させる。平安時代から現代までのヨシの文化を探求。篳篥はもちろん『古事記』『万葉集』『枕草子』、『蘆刈』から祇園祭そして徳富蘆花など、ヨシの文化を探る。

・大塚小百合 (株式会社MIRAI ACT ジーンズソムリエ)
「岡山県・児嶋のヨシをジーンズに!」
・塩田真由美 (株式会社アトリエMay 代表取締役 協議会代表)
「ヨシを良しとする商品計画」
・深見亮介 (篳篥奏者) 篳篥の演奏

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[3] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行

篳篥用ヨシが全滅した2021年秋、なんとかヨシを再生できないかと模索した経過や、問題点など、またつる草抜きの意義や活動などを記録しました。写真を多く掲載しました。

鈴木治夫 著 発行:2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁

定価 1,100円(税込)
問合せ・購入  https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281

上記アドレスより申し込めます。

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[4] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について

「つる草抜き」エリアの篳篥蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記へご連絡ください。
連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com (上牧実行組合 木村和男氏)

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[5] 『ヨシ原通信』バックナンバー

『ヨシ原通信』バックナンバー 検索 (各アドレス(青ローマ字)をCtrlを押しながらクリック)

№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684

№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139

№270~最新号 (2024年1月11日)~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875

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[6] 問合せ先・連絡先

メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫

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篳篥を吹く源博雅(『陰陽師 玉手匣 2』より)ⓒReiko Okano

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