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『ヨシ原通信』No.330 (2024年9月26日(木)
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[1] ヨシの活用を広げるために
ヨシを考える シンポジュウム 10月12日(土)
[2] ヨシのあれこれー⑪
『万葉集』にみる蘆・葦
[3]『篳篥用ヨシの再生へ』活動記録 冊子発行
[4] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
[5]『ヨシ原通信』バックナンバー
[6] 問合せ先
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[1] ヨシの活用を広げるために
ヨシを考える シンポジュウム
10月12日 枚方市総合文化芸術センター 午後2時~
ヨシの活用をさらに広げるためにアトリエMayの塩田さんらが昨年「一般社団法人 ヨシオープンイノベーション」を結成され第1回のシンポジュウムが 枚方市総合文化芸術センターで10月12日午後2時から開催されます。
シンポジュウム(2時~4時)の参加は無料です。
是非ご参加ください。ヨシの事をさらに知っていきましょう。
第一回シンポジウムと交流会「考えるヨシ 未利用資源の活用」
●日程 2024年10月12日(土)
●場所 枚方市総合文化芸術センター
1階ひらしんイベントホール(枚方市駅より徒歩5分)
●タイムスケジュール
14:00-16:00(開場13:45)参加費:無料
第1回ヨシのシンポジウム
スピーカー
・小山弘道 (植物生態学研究者・協議会顧問)
「うどののヨシとその再生に向けて」
・笹井良隆 (協議会アドバイザー)
・鈴木治夫 (雅楽協議会・協議会顧問)
「日本の文化を守るヨシ」
・大塚小百合 (株式会社MIRAI ACT ジーンズソムリエ)
「岡山県・児嶋のヨシをジーンズに!」
・塩田真由美 (株式会社アトリエMay 代表取締役 協議会代表)
「ヨシを良しとする商品計画」
17:00-19:00(開場16:30) (参加費2,000円※軽食付)
・篳篥演奏会(深見亮介 (篳篥奏者)
・交流会
終日開催:ヨシ商品の展示販売
イベントにご参加頂ける場合は、下記からお申込み頂きますと幸いです。
https://www.yoshi-open-innovation.org/symposium/
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[2] ヨシのあれこれ-⑪
『万葉集』にみる蘆・葦
『百人一首』や『枕草子』の「蘆」「葦」について見てきました。
今回は『万葉集』の蘆・葦を見ていきたいと思います。
『万葉集』約4500首中、植物を詠みこんだ歌は約1500首あるという。その中でアシ(万葉仮名で、蘆、葦、葭、安之、安志、阿之など)を詠み込んだ歌は50首余という。
なお、万葉歌の中で多く出てくる植物は、
⓵萩(はぎ) 142首
⓶楮(こうぞ) 138首
③梅(うめ) 119首
➃射干玉(ぬばたま) 79首
⑤松 77首
⑥藻 74首
⑦橘(たちばな) 57首
⑧稲 57首
⑨葦(あし) 49首
⑨菅(すげ) 49首
⑪桜 46首
写真 穂を出したヨシ
『万葉集』の中から 蘆・葦を詠った歌をいくつか参考に書き出しておきます。
作者:不明 1324
○「葦(あし)の根の、ねもころ思ひて、結びてし、玉の緒(を)といはば、人(ひと)解(と)かめやも」
★ 葦(あし)の根は地下茎で複雑に絡みあっています。私たちの結びつきも、葦の根のように深く絡み合って「玉の緒」のようですといえば、他の人が二人を割(さ)こうなんてしないでしょう。
二人の深い結びつきを葦の根に例え、他の人は二人を引き裂くなんてことはできないのです。
作者: 不明 3570
○ 「葦(あし)の葉に、夕霧(ゆふぎり)立ちて、鴨(かも)が音(ね)の、寒き夕(ゆふへ)し 、汝(な)をば偲はむ」
★ 葦(あし)の葉に、夕霧(ゆうぎり)が立って、鴨(かも)の鳴く声が寒さを感じさせる夕べには、あなたを偲(しの)びます。
葦の原に夕霧が経って鴨が鳴くと、防人に行ったあなたを偲びます。「あなた」を偲ぶ心を葦によせて詠んでいます。
作者: 不明 3090
○「 葦辺(あしへ)行く、鴨(かも)の羽音の、音(おと)のみに、聞きつつもとな、恋(こ)ひわたるか」
★ 葦辺(あしべ)を飛んでゆく鴨(かも)の羽音を聞くように、うわさにだけ聞いて、あの人のことをしきりに恋するのでしょうか。。。。。
作者: 不明 2762
○「 葦垣(あしかき)の、中の和草(にこぐさ)、にこやかに、我(わ)れと笑(え)まして、人に知らゆな」
★ 葦(あし)で作った垣(かき)の中の和草(にこぐさ)のように、にこやかに私に微笑んだりして、人に(わたくしたちのことを)知られないようにね。
作者不明 2745 :
○「港入りの、葦(あし)別(わ)け小舟(をぶね)、障(さは)り多み、我(あ)が思ふ君に、逢はぬころかも」
★ 港に入る、葦(あし)の茂みをかき分けながら進む小舟(こぶね)のように、邪魔するものが多くて、私が思っているあなたに、このごろ逢えないのです。
作者: 柿本人麻呂(かきのものとのひとまろ)歌集より
○港の、葦(あし)の末葉(うらば)を、誰(た)れか手折(たを)りし、我(わ)が背子(せこ)が、
振(ふ)る手を見むと、我(わ)れぞ手折(ちを)りし」
★ 「港の、葦(あし)の葉の先を折ったのは誰ですか?」
「私の夫が(舟から)手を振るのを見ようと、私が折ったのですよ。」
写真 葦牙(あしかび) ヨシの新芽
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[4] つる草抜き 活動記録 『篳篥用ヨシの再生へ ~上牧・鵜殿ヨシ原~』冊子発行
篳篥用ヨシが全滅した2021年秋、なんとかヨシを再生できないかと模索した経過や、問題点など、またつる草抜きの意義や活動などを記録しました。写真を多く掲載しました。
鈴木治夫 著 発行:2024年3月 雅楽協議会 サイズ:A4 頁数:54頁
定価 1,100円(税込)
問合せ・購入 https://musashino-gakki.com/product/?p=100701
武蔵野楽器 ℡03-5902-7281
上記アドレスより申し込めます。
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[5] 篳篥の蘆舌用ヨシの購入について
「つる草抜き」エリアの篳篥蘆舌用のヨシを購入希望の方は下記へご連絡ください。
連絡先・問合せ先 メールアドレス
kimura7633@gmail.com (上牧実行組合 木村和男氏)
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[6]『ヨシ原通信』バックナンバー
『ヨシ原通信』バックナンバー
№1~№130 (2022年2月10日) ~(2022年12月31日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=684
№131~№269 (2023年1月8日)~(2023年12月13日)
http://gagaku-kyougikai.com/?p=2139
№270~最新号 (2024年1月11日)~
http://gagaku-kyougikai.com/?p=3875
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[7] 問合せ先・連絡先
メール gagakudayori@yahoo.co.jp
℡042-451-8898 ℡090-1538-1693
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/
発行 雅楽協議会 ヨシ対策室 担当 鈴木治夫
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